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例会のお知らせ アーカイブ

2024年11月25日

第61回例会(12月例会)事前登録のお願い

日本アメリカ史学会会員のみなさま

標記の件について、改めてご連絡いたします。
先日お知らせいたしましたとおり、12月15日(日)、専修大学神田キャンパスにて、第61回例会を実施いたします。
つきましては、例会の参加、参加形態および懇親会の参加について、事前登録をお願いしております。以下のURLよりご登録をお願いいたします。

https://forms.gle/dd64rU6wFhkLsdBD8

なお、登録期限は12月10日(火)となりますので、お忘れなくお願いいたします。

例会プログラム等詳細については、以下URLよりご確認ください。
http://www.jaah.jp/2024/10/6112.html

みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

日本アメリカ史学会運営委員会

2024年10月28日

第61回例会(12月例会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会会員のみなさま

日本アメリカ史学会では、第61回例会(12月例会)を専修大学神田キャンパスにて開催します。本例会は、3月7日に逝去された有賀夏紀さんの追悼企画として、有賀さんにゆかりの深い方にさまざまな思い出をお話しいただきます。例会終了後に予定している懇親会も合わせて、みなさまとともに有賀さんに思いをはせることを望んでおります。奮ってご参加ください。

なお、例会や懇親会への参加については、準備の都合上、事前登録をお願いしております。下記URLからの事前登録にご協力ください

https://forms.gle/dd64rU6wFhkLsdBD8

オンラインで参加登録された方には、後日例会参加用のZoom URLをお知らせします。

テーマ: 有賀夏紀さん追悼企画
開催形式:対面とオンラインのハイブリッド方式
日時:12月15日(日)14時~17時
場所:専修大学神田キャンパス1号館201教室
https://www.senshu-u.ac.jp/about/campus/
(交通アクセス)
・JR水道橋駅西口より徒歩7分
・九段下駅(地下鉄/東西線、都営新宿線、半蔵門線)出口5より徒歩1分
・神保町駅(地下鉄/都営三田線、都営新宿線、半蔵門線)出口A2より徒歩3分

●スケジュール
<趣旨説明> 14:00~14:10
豊田真穂(早稲田大学)

<第1部 有賀さんの思い出> 14:10~16:00
(登壇順)
貴堂嘉之(一橋大学)
小檜山ルイ(フェリス女学院大学)
山田敬子(山川菊栄記念会)
宮田伊知郎(埼玉大学)
油井大三郎(東京大学・一橋大学名誉教授)
生井英考(立教大学アメリカ研究所)

<休憩> 16:00~16:15

<第2部 会場・オンライン参加者によるトーク・リレー> 16:15~17:00
司会:梅﨑透(フェリス女学院大学)

<懇親会> 17:30~19:30
場所 専修大学神田キャンパス1号館15Fホール
懇親会費は当日会場でお支払いいただき、A会員もしくは非会員(一般)6000円、B会員もしくは非会員(院生)4500円を予定しています。立食形式での開催です。ぜひこちらも奮ってご参加ください。

趣旨
日本アメリカ史学会は12月例会において、有賀夏紀さんを追悼する企画を開催します。有賀さんはアメリカ女性史の先駆者としてはもちろん、歴史研究者として多大な学術的貢献を果たされてきました。アメリカ歴史家協会(OAH)をはじめ、海外の学術誌にも多くの論考を寄せられており、その活躍は日本にとどまりませんでした。学会活動においても、本学会はもちろん、アメリカ学会の会長を務められるなど長期にわたってリードされてきました。これらの活動と並んで、有賀さんは教育者としても後進の成長に大きな情熱を注がれてきました。大学や研究の現場だけでなく、プライヴェートな場での会話や相談を通じて、多くの人が有賀さんからさまざまな刺激を受け、研究の糧にされてきたことと思います。

本企画では研究者、教育者、そして人としての有賀さんを振り返り、学術面での功績だけでなく、そのお人柄について、みなさんとともに思いをめぐらせられればと考えています。そのために、有賀さんを語っていただくにふさわしい方々にご登壇いただく予定です。有賀さんの長年の友人として、油井大三郎さん、生井英考さんにそれぞれの思い出を語っていただきます。歴史研究者・女性史研究者としての有賀さんについては小檜山ルイさん、貴堂嘉之さんにお話いただきます。教育者としての有賀さんについては宮田伊知郎さん、また有賀さんご自身が受賞者であり、その審査にも長く携わってこられた山川菊栄記念賞での活動に関して、同記念会から山田敬子さんにお話いただきます。

 そして、時間の許す限り、参加者の方々からも有賀さんへの思いやメッセージをいただきたいと思っています。
 師走のお忙しい時間ではありますが、ぜひ多くの方々にご参集いただき、ともに有賀さんに思いをはせる時間を共有できることを望んでおります。どうぞよろしくお願いいたします。

2024年06月18日

第60回例会(7月例会)開催のお知らせ(詳細追記)

日本アメリカ史学会会員のみなさま

日本アメリカ史学会では、「アファーマティブ・アクションの歴史的再検討」をテーマとして、第60回例会(7月例会)を同志社大学烏丸キャンパスにて開催します。本例会は、関西アメリカ史研究会主催の特別セミナー(日本アメリカ史学会共催)としても実施されます。例会終了後は懇親会も開催予定としております。奮ってご参加ください。

なお、例会や懇親会への参加については、準備の都合上、事前登録をお願いしております。下記URLからの事前登録にご協力ください。

https://forms.gle/jFPXogn3BdWywidV6

※また、例会の開催日が祇園祭の期間と重なっており、宿泊施設や交通機関の混雑・高騰が予想されます。どうぞお気をつけください。


テーマ: アファーマティブ・アクションの歴史的再検討
開催形式:対面方式
日時:7月20日(土)14時~17時
場所:同志社大学烏丸キャンパス 志高館SK110教室
https://www.doshisha.ac.jp/information/imadegawa/karasuma_map/index.html
*今出川キャンパスより徒歩数分です。

プログラム
<司会>
藤田怜史(岐阜市立女子短期大学)

<報告>
南川文里(同志社大学)
「歴史としてのアファーマティブ・アクション―「はじまりから終わりまで」の語り方」

吉岡宏祐(徳島大学)
「アファーマティブ・アクション擁護論の内実―企業と大学による議論の分析を中心として」

北美幸(北九州市立大学)
「アファーマティブ・アクションと「割当」―ユダヤ系の視点から」

<コメント>
大森一輝(北海学園大学)


趣旨
 2023年6月29日、ハーバード大学およびノースキャロライナ大学のアファーマティブ・アクション(積極的差別解消策)が、連邦最高裁において違憲と判断された。また同年には、アファーマティブ・アクションについての最初の最高裁判決である「カリフォルニア大学理事会対バッキ」判決(1978年)から45年を経た。この間、アファーマティブ・アクションは平等/不平等をめぐる政治的論点であり続け、また、エスニック・グループ間関係に軋轢を生んできたが、その実施の論拠は、アフリカ系に対する過去の差別の補償から学生集団の「多様性」の維持へと変化し、定着しつつあった。
 日本以上に学歴偏重主義、資格証明書主義の傾向の強いアメリカ合衆国において、高等教育はマイノリティの社会的上昇の階梯として大きな意味をもち、人種や性別、出自によらず能力の高い者が成功を手にできる「平等」な世界を創り出すものとされてきた。しかし、実際には、マイケル・サンデルが『実力も運のうち―能力主義は正義か?』(原題:The Tyranny of Merit: What's Become of the Common Good? London: Penguin Books,2020)で述べたように、ハーバード大学学生の3分の2が所得規模で上位5分の1にあたる家庭の出身であり、出身家庭が高収入であるほどSAT (大学進学適性試験)の得点も高い。結局のところ、大学に入るための能力(学力)自体が、本人の選択や努力・意志による変更の余地のない環境や属性により決定されるという現状がある。また、卒業生の子弟を優遇する「レガシー制度」は、アフリカ系やアジア系の志願者に不利に作用してきた。
 翻って日本では、2018年に複数の私大医学部において、女子学生や多浪の志願者を不利にする入学者選抜がおこなわれてきたことが明るみに出た。また、「親ガチャ」という言葉が瞬く間に広まったように、生まれた家庭によって人生に大きな格差が生じる社会となっている。他方で、東京工業大学や京都大学を含め、国立大学の4割で女子枠を導入または導入する方向での議論がおこなわれている。
 アファーマティブ・アクションは、社会構造に深く根付いた差別をなくすためにはマイノリティとされてきた人々に門戸を開くだけでは不十分であるとの認識に基づいて行われたものであったが、今回、それに対して改めて違憲判決が突きつけられたことは重要な意味を持つだろう。これまでのアファーマティブ・アクションに関する学術研究は規範的・理論的な議論に偏りがちであったが、今回の例会では、その起源や歴史を振り返って検討することで、社会全体を見渡す広い視角からこの問題について考えてみたい。

2024年05月09日

第60回例会(7月例会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会会員のみなさま

日本アメリカ史学会では、「アファーマティブ・アクションの歴史的再検討」をテーマとして、第60回例会(7月例会)を同志社大学今出川キャンパスにて開催します。会場となる教室や当日のスケジュールなどの詳細につきましては、決まり次第改めてお知らせいたします。なお、本例会は、関西アメリカ史研究会主催の特別セミナー(日本アメリカ史学会共催)としても実施されます。奮ってご参加ください。
また、例会終了後は懇親会を開催する予定にしており、現在準備を進めています。こちらも詳細が決まり次第お知らせいたします。

※例会の開催日が祇園祭の期間と重なっており、宿泊施設等の混雑および高騰が予想されます。参加をお考えの方は、早めの準備をご検討ください

テーマ: アファーマティブ・アクションの歴史的再検討
開催形式:対面方式
日時:7月20日(土)14時~17時
場所:同志社大学(今出川キャンパス) ※教室については6月以降決定

プログラム
<司会>
藤田怜史(岐阜市立女子短期大学)
<報告>(仮タイトル・報告順は未定)
南川文里(同志社大学)
「歴史としてのアファーマティブ・アクション―「はじまりから終わりまで」の語り方」
吉岡宏祐(徳島大学)
「アファーマティブ・アクション擁護論の内実―企業と大学による議論の分析を中心として」
北美幸(北九州市立大学)
「アファーマティブ・アクションと「割当」―ユダヤ系の視点から」
<コメント>
大森一輝(北海学園大学)

趣旨
2023年6月29日、ハーバード大学およびノースキャロライナ大学のアファーマティブ・アクション(積極的差別解消策)が、連邦最高裁において違憲と判断された。また同年には、アファーマティブ・アクションについての最初の最高裁判決である「カリフォルニア大学理事会対バッキ」判決(1978年)から45年を経た。この間、アファーマティブ・アクションは平等/不平等をめぐる政治的論点であり続け、また、エスニック・グループ間関係に軋轢を生んできたが、その実施の論拠は、アフリカ系に対する過去の差別の補償から学生集団の「多様性」の維持へと変化し、定着しつつあった。
 日本以上に学歴偏重主義、資格証明書主義の傾向の強いアメリカ合衆国において、高等教育はマイノリティの社会的上昇の階梯として大きな意味をもち、人種や性別、出自によらず能力の高い者が成功を手にできる「平等」な世界を創り出すものとされてきた。しかし、実際には、マイケル・サンデルが『実力も運のうち―能力主義は正義か?』(原題:The Tyranny of Merit: What's Become of the Common Good? London: Penguin Books, 2020)で述べたように、ハーバード大学学生の3分の2が所得規模で上位5分の1にあたる家庭の出身であり、出身家庭が高収入であるほどSAT (大学進学適性試験)の得点も高い。結局のところ、大学に入るための能力(学力)自体が、本人の選択や努力・意志による変更の余地のない環境や属性により決定されるという現状がある。また、卒業生の子弟を優遇する「レガシー制度」は、アフリカ系やアジア系の志願者に不利に作用してきた。
 翻って日本では、2018年に複数の私大医学部において、女子学生や多浪の志願者を不利にする入学者選抜がおこなわれてきたことが明るみに出た。また、「親ガチャ」という言葉が瞬く間に広まったように、生まれた家庭によって人生に大きな格差が生じる社会となっている。他方で、東京工業大学や京都大学での女子枠設定をめぐる議論もある。
 アファーマティブ・アクションは、社会構造に深く根付いた差別をなくすためにはマイノリティとされてきた人々に門戸を開くだけでは不十分であるとの認識に基づいて行われたものであったが、今回、それに対して改めて違憲判決が突きつけられたことは重要な意味を持つだろう。これまでのアファーマティブ・アクションに関する学術研究は規範的・理論的な議論に偏りがちであったが、今回の例会では、その起源や歴史を振り返って検討することで、社会全体を見渡す広い視角からこの問題について考えてみたい。

2024年04月06日

第59回例会(修士論文報告会)のご案内(2024年4月27日)

日本アメリカ史学会会員のみなさま

日本アメリカ史学会は、以下の要領で第59回例会(修士論文報告会)を開催いたします。久々の対面開催で若手研究者による研究成果の報告を行います。ぜひ、大勢のみなさまにご参加いただきたく存じます。年度はじめのお忙しい時期ではございますが、ご参集のほど、よろしくお願いいたします。

日時:2024年4月27日(土)14時15分~16時30分
場所:専修大学神田キャンパス1号館104教室
交通アクセス
https://www.senshu-u.ac.jp/access.html#001
キャンパスマップ
https://www.senshu-u.ac.jp/about/campus/

※例会の参加手続き及び懇親会に関して
・準備の都合上、おおよその参加人数を把握できればと思っています。お手数ですが、参加をお考えの方は、4月24日(水)までに以下のフォームから事前登録をお願いいたします。
(事前登録なしでも参加可能ですが、できるだけ事前登録にご協力ください。)
・例会終了後、会場近くで懇親会を予定しております。こちらも事前に人数を把握したく、フォームにてご回答いただければ幸いです。
<参加フォームのアドレス>
https://forms.gle/XhCLyPJmbXnjMp1P8

【プログラム予定】
14:15~14:20
挨拶・趣旨説明

14:20〜15:20
第1報告者:阿部希(東京大学・院)
タイトル:第二次世界大戦期のアメリカ合衆国における母親の就労とジェンダー規範—ランハム法下の保育政策を中心に
コメンテーター:佐藤千登勢(筑波大学)

15:30〜16:30
報告者:佐藤太亮(一橋大学・院)
タイトル:1918年アメリカ社会とスパニッシュ・インフルエンザパンデミック―ニューヨーク市における感染拡大防止策に着目して―
コメンテーター:平体由美(東洋英和女学院大学)

※登壇者の所属は2024年2月のものです。

懇親会 17:00〜19:00
場所 ダイニングカフェ エスペリア
https://www.hotpepper.jp/strJ000003295/
懇親会費は当日会場でお支払いいただき、A会員もしくは非会員(一般)5000円、B会員もしくは非会員(院生)3000円を予定しています。懇談しやすい立食形式の会場ですので、ぜひこちらも奮ってご参加ください。

2024年03月04日

第59回例会「修士論文報告会」報告希望者:募集延長のお知らせ【2024年3月10日(日)締切】

日本アメリカ史学会会員のみなさま

日本アメリカ史学会では、2024年4月27日(土)に、第59回例会(修士論文報告会)を専修大学(神田キャンパス)で開催いたします。
募集期間は先月末日でしたが、3月10日(日)まで延長いたします。
4月例会は、来場している様々な研究者や大学院生と交流できるメリットを重視し、2019年以来の対面形式で開催することを決定しました。
遠方からの報告者に関しては学会から補助が出ます。
どうぞ、ふるってご参加ください。

また、例会終了後の懇親会についても準備を進めています。
詳細が決まれば、改めてお知らせするようにいたします。

一方で、遠方からの来場は費用や時間などの面で負担が大きいことを考え、オンラインによる報告も可とし、一部はハイブリッド形式で開催できるようにする予定です。
会場まで行くことが難しい、という方はオンラインでの報告をご検討ください。

報告資格は、2023年度末に修士号を取得予定の大学院生、ないしは修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公に発表していない方です。

報告を希望される方は、以下の要領で2024年3月10日(日)までにお申し込みください。
お送りいただいた修士論文要旨を運営委員会にて選考し、報告の可否についてご連絡いたします。

本学会未入会の方でも、報告申し込みとあわせてご入会いただければ受け付けいたしますので、身近にそのような方がいらっしゃる場合は、ぜひお声がけください。

日本アメリカ史学会運営委員会


---------------------------------記--------------------------------------


日本アメリカ史学会第59回例会「修士論文報告会」報告者の募集


報告資格:
1) 2023年度末に修士号を取得予定の大学院生
2) 修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方

以下の(1)から(8)の情報を記載したファイルを電子メールに添付し、 2024年3月10日(日)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。ファイル形式の指定はありません。

(1) 氏名
(2) 所属(2023年度のもの)
(3) 連絡先住所
(4) 電話番号
(5) メールアドレス
(6) 修士論文のタイトルと要旨(2,000字以内)
(7) 希望する報告形式(対面もしくはオンライン)
(8) コメンテーターの希望と、その理由(第2希望まで)


お申し込み先:
メール:office★jaah.jp
   (★を@に置き換えてご送信下さい)日本アメリカ史学会運営委員会

2024年01月12日

日本アメリカ史学会第59回例会「修士論文報告会」報告者の募集について

会員各位

日本アメリカ史学会では、2024年4月27日(土)に、第59回例会(修士論文報告会)を専修大学(神田キャンパス)で開催いたします。コロナウイルスが収まってきた中でも、本学会の例会は準備の都合や参加者の負担軽減などを理由にオンラインで開催してきました。しかし、修士論文報告会にあたる4月例会については、直接会場で発表することで、来場している様々な研究者や大学院生と交流できるメリットを重視し、2019年以来の対面形式で開催することを決定しました。遠方からの報告者に関しては学会から補助が出ます。
どうぞ、ふるってご参加ください。

また、正式には確定していませんが、例会終了後の懇親会についても準備を進めていくつもりです。懇親会についての詳細が決まれば、改めてお知らせするようにいたします。

一方で、遠方からの来場は費用や時間などの面で負担が大きいことを考え、オンラインによる報告も可とし、一部はハイブリッド形式で開催できるようにする予定です。会場まで行くことが難しい、という方はオンラインでの報告をご検討ください。

報告資格は、2023年度末に修士号を取得予定の大学院生、ないしは修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公に発表していない方です。

報告を希望される方は、以下の要領で2024年2月29日(木)までにお申し込みください。お送りいただいた修士論文要旨を運営委員会にて選考し、報告の可否についてご連絡いたします。

本学会未入会の方でも、報告申し込みとあわせてご入会いただければ受け付けいたしますので、身近にそのような方がいらっしゃる場合は、ぜひお声がけください。

日本アメリカ史学会運営委員会


---------------------------------記--------------------------------------


日本アメリカ史学会第59回例会「修士論文報告会」報告者の募集


報告資格:
1) 2023年度末に修士号を取得予定の大学院生
2) 修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方

以下の(1)から(8)の情報を記載したファイルを電子メールに添付し、 2024年2月29日(木)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。ファイル形式の指定はありません。

(1) 氏名
(2) 所属(2023年度のもの)
(3) 連絡先住所
(4) 電話番号
(5) メールアドレス
(6) 修士論文のタイトルと要旨(2,000字以内)
(7) 希望する報告形式(対面もしくはオンライン)
(8) コメンテーターの希望と、その理由(第2希望まで)


お申し込み先:
メール:office★jaah.jp
   (★を@に置き換えてご送信下さい)

2023年11月07日

日本アメリカ史学会第58回例会(12月2日)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会会員各位

 日本アメリカ史学会は、以下の要領で第58回例会(12月例会)「合評会 長史隆『「地球社会」時代の日米関係―「友好的競争」から「同盟」へ
1970-1980年』(有志舎、2022年)」を開催いたします。
 著者からの報告と分野の異なる3人の方からコメントを受け、その後会員のみなさまと議論を深めることができればと思います。どうぞ奮ってご参加ください。

日時:2023年12月2日(土)14:00~17:00

開催形式:オンライン開催(Zoom)

プログラム:

14:00-14:10
司会挨拶/趣旨説明:野口久美子(明治学院大学)、南修平(専修大学)

14:10-14:40
報告:長史隆(広島市立大学)

14:40-15:00
コメント①:森口(土屋)由香(京都大学)
15:00-15:20
コメント②:小阪裕城(釧路公立大学)
15:20-15:40
コメント③:井上史(早稲田大学)

15:40-15:55
休憩

15:55-17:00
質疑応答およびディスカッション

趣旨

 アメリカ合衆国の外交史・対外関係史研究において、1970年代は近年注目されている時期の一つである。東西陣営間のデタントが進み、冷戦が変容したこの時期は、以前から研究が進んできた。しかし近年の研究は、従来のように冷戦や安全保障に焦点を当てていない。むしろ、今日にも共通するグローバルな問題、すなわち人権や環境、国境を超える経済活動のような問題に注目する傾向が強い。
 1970年代の外交史・対外関係史研究におけるこの新たな潮流は、しかしながら、同時期の日米関係の研究には必ずしも反映されてこなかった。日本の経済成長を踏まえ、国際的な経済関係に注目する研究はあるものの、経済以外のグローバルな問題を取り上げた研究は依然として少ない。1970年代の日米関係についてはむしろ、同盟の制度化のような安全保障関係に関する研究が今なお多い。
 長史隆氏の著書『「地球社会」時代の日米関係―「友好的競争」から「同盟」へ
1970-1980年』は、グローバルな問題に注目する研究動向を踏まえ、1970年代の日米関係を新たな視点から再検討する、日本語による重要な試みの一つである。本例会では、まず著者から本書のねらいや背景について報告をお願いしたうえで、文化外交、国際的な規範、沖縄などの観点からのコメントを通して、本書の位置づけを議論したい。

※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、11月30日(木)までに、こちらのフォームから事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。
https://forms.gle/BuDuUkQw5A9AvVfQ9

・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会(office [at]
jaah.jp)までお問い合わせください。

2023年05月31日

第57回例会(7月例会)「歴史の中の感情を描く 感情史とアメリカ史」開催のお知らせ(スケジュール追記)

日本アメリカ史学会は、以下の要領で第57回例会(7月例会)「歴史の中の感情を描く
 感情史とアメリカ史」を開催いたします。近年、歴史学界で注目を集める感情史とア
メリカ史の接点について、多くの会員のみなさまと議論を深めることができればと思い
ます。どうぞ奮ってご参加ください。

日時:2023年7月22日(土)14時00分~16時30分

開催形式:オンライン開催(Zoom)

プログラム:

14:00-14:10 
趣旨説明:大鳥由香子(東京外国語大学)

14:10-14:40
報告1:森山貴仁(南山大学)
「不合理の合理――アメリカ保守主義運動と感情」

14:40-15:10
報告2:久野愛(東京大学)
「消費主義社会拡大にみる感情と身体の歴史―― 1930年代日本におけるアメリカ的百
貨店の導入と近代化する笑顔」

15:10-15:20

休憩

15:20-15:35
コメント:伊東剛史(東京外国語大学)

15:35-15:50
コメント:佐々木一惠(法政大学)

15:50-16:30
質疑応答およびディスカッション

趣旨

近年、感情をめぐる探究は心理学や神経科学、文化人類学から歴史学へも広がりをみせ
ている。人々の心の動きをめぐる歴史研究として最も広く知られているのは、アナール
学派の心性史だろう。感情史は比較的新しい分野であり、自然科学における感情研究の
深化に多分に影響されたものである。感情史はヨーロッパの研究者が牽引している分野
であるが、バーバラ・H・ローゼンワイン『感情史とは何か』、ヤン・プランパー『感
情史の始まり』、アラン・コルバン『感情の歴史』などの翻訳が相次いで刊行され、日
本でも注目を集めている。アメリカ合衆国では、エモーショノロジーの提唱者のひとり
であるピーター・スターンズが感情史の普及に精力的に取り組んでいる。

他方、アメリカ史では感情史という枠組みを用いることはなくとも、人々の心の動きを
探る試みは様々に展開されてきた。情念(passion)、情感(sentiment)や感性(sensibili
ty)など、人々の心の動きに関する概念や表現はアメリカ史研究者にはお馴染みのもの
であろう。植民地時代における大覚醒やマッカーシズムの時代におけるパラノイア、核
戦争の恐怖に至るまで、人々の集団心理とそのダイナミズムは繰り返し議論の俎上にの
せられてきた。さらに、奴隷制廃止運動からブラック・ライブズ・マター運動に至るま
で、時と場所を超えて社会の変革を目指す取り組みの原動力にも挙げられるのが共感(s
ympathy/empathy)である。森山貴仁氏が研究対象とする保守主義においても、人々の感
情的な紐帯が運動を支えているとみなされることも多い。また、久野愛氏が牽引してき
た感覚史のように、外部からの刺激に対するより直接的、身体的な変化を歴史的に考察
する取り組みも進んでいる。

本例会では、感情をめぐる歴史研究に取り組んでいる二人の若手研究者による報告に続
いて、『痛みと感情のイギリス史』の編著者の一人である伊東剛史氏、さらに感情史と
関わりの深いジェンダー史、思想史の観点から佐々木一惠氏にコメントをお願いする。
主にヨーロッパ史の文脈で紡がれてきた感情史とアメリカ史の対話を試みる機会となる

※例会終了後、報告者・参加者との懇談の機会として、30分程度のアフターセッション
を予定しています。

※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、7月20日(木)までに、こちらのフォームから事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。

・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会(office [at]
jaah.jp)までお問い合わせください。

2023年05月04日

第57回例会(7月例会)「歴史の中の感情を描く 感情史とアメリカ史」開催のお知らせ

日本アメリカ史学会は、以下の要領で第57回例会(7月例会)「歴史の中の感情を描く 感情史とアメリカ史」を開催いたします。参加登録につきましては、続報でお知らせいたします。どうぞ奮ってご参加ください。

日時:2023年7月22日(土)14時00分〜17時00分
開催形式:オンライン開催(Zoom)

趣旨

近年、感情をめぐる探究は心理学や神経科学、文化人類学から歴史学へも広がりをみせている。人々の心の動きをめぐる歴史研究として最も広く知られているのは、アナール学派の心性史だろう。感情史は比較的新しい分野であり、自然科学における感情研究の深化に多分に影響されたものである。感情史はヨーロッパの研究者が牽引している分野であるが、バーバラ・H・ローゼンワイン『感情史とは何か』、ヤン・プランパー『感情史の始まり』、アラン・コルバン『感情の歴史』などの翻訳が相次いで刊行され、日本でも注目を集めている。アメリカ合衆国では、エモーショノロジーの提唱者のひとりであるピーター・スターンズが感情史の普及に精力的に取り組んでいる。

他方、アメリカ史では感情史という枠組みを用いることはなくとも、人々の心の動きを探る試みは様々に展開されてきた。情念(passion)、情感(sentiment)や感性(sensibility)など、人々の心の動きに関する概念や表現はアメリカ史研究者にはお馴染みのものであろう。植民地時代における大覚醒やマッカーシズムの時代におけるパラノイア、核戦争の恐怖に至るまで、人々の集団心理とそのダイナミズムは繰り返し議論の俎上にのせられてきた。さらに、奴隷制廃止運動からブラック・ライブズ・マター運動に至るまで、時と場所を超えて社会の変革を目指す取り組みの原動力にも挙げられるのが共感(sympathy/empathy)である。森山貴仁氏が研究対象とする保守主義においても、人々の感情的な紐帯が運動を支えているとみなされることも多い。また、久野愛氏が牽引してきた感覚史のように、外部からの刺激に対するより直接的、身体的な変化を歴史的に考察する取り組みも進んでいる。

本例会では、感情をめぐる歴史研究に取り組んでいる二人の若手研究者による報告に続いて、『痛みと感情のイギリス史』の編著者の一人である伊東剛史氏、さらに感情史と関わりの深いジェンダー史、思想史の観点から佐々木一惠氏にコメントをお願いする。主にヨーロッパ史の文脈で紡がれてきた感情史とアメリカ史の対話を試みる機会となる。

司会
大鳥由香子(東京外国語大学)

報告
久野愛(東京大学)
森山貴仁(南山大学)

コメント
伊東剛史(東京外国語大学)
佐々木一惠(法政大学)

2023年04月01日

第56回例会(4月例会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会は、以下の要領で第56回例会(修士論文報告会)を開催いたします。若手研究者の研究成果をめぐり、多くの会員のみなさまに議論にご参加いただきたく存じます。年度はじめでご多用の時期ではございますが、是非ご参会ください。

日時:2023年4月22日(土)14時00分~17時25分
開催形式:オンライン開催(Zoom)

※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、4月20日(木)までに、こちらのフォームから事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。

・大学院生以外の非会員の方のご参加には、会員の紹介が必要です。紹介を得られる会員がいらっしゃらない場合は、運営委員会 (office[at]jaah.jp) にお問い合わせください。

・大学院生は、非会員であっても所属の記入のみでご参加いただけます。

【プログラム予定】
14:00~14:05
挨拶・趣旨説明

14:05〜15:05 第1報告
報告者:樋浦ゆりあ(一橋大・院)
タイトル:ムラトーたちの「痕跡」――アメリカ合衆国ヴァージニア州における人種保全法・出生登録・優生学運動とミックス/混血
コメンテーター:小野直子(富山大)

15:15〜16:15 第2報告
報告者:前田祐梨子(東京大・院)
タイトル:第二次世界大戦期の空爆と道徳――アメリカのキリスト教会指導者らを中心に
コメンテーター:高田馨里(大妻女子大)

16:25〜17:25 第3報告
報告者:吉田梨乃(一橋大・院)
タイトル:Doing History to Never Let the World Forget: Historical Practice to Preserve, Protect, and Promote the Legacy of Africatown, Alabama and the 110 Souls of the Last U.S. Slave Ship, Clotilda
コメンテーター:荒木圭子(東海大)

※例会終了後、報告者・参加者との懇談の機会として、30分程度のアフターセッションを予定しております。

※登壇者の所属は2023年2月のものです。

2023年3月25日

日本アメリカ史学会運営委員会

2023年01月10日

第56回例会(修士論文報告会)報告者の募集

会員各位

日本アメリカ史学会では、第56回例会(修士論文報告会)を2023年4月22日(土)に、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえオンラインで開催いたします。

報告資格は、2022年度末に修士号を取得予定の大学院生、ないしは修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方です。

報告を希望される方は、以下の要領で2023年2月28日(火)までにお申し込みください。お送りいただいた修士論文要旨を運営委員会にて選考し、報告の可否についてご連絡いたします。

本学会未入会の方でも、報告申し込みとあわせてご入会いただければ受け付けいたしますので、身近にそのような方がいらっしゃる場合は、ぜひお声がけください。


日本アメリカ史学会運営委員会


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日本アメリカ史学会第56回例会「修士論文報告会」報告者の募集


報告資格:
1) 2022年度末に修士号を取得予定の大学院生
2) 修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方

以下の(1)から(7)の情報を記載したファイルを電子メールに添付し、 2023年2月28日(火)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。ファイル形式の指定はありません。

(1) 氏名
(2) 所属(2022度のもの)
(3) 連絡先住所
(4) 電話番号
(5) メールアドレス
(6) 修士論文のタイトルと要旨(2,000字以内)
(7) コメンテーターの希望と、その理由(第2希望まで)


お申し込み先:
メール:office★jaah.jp
   (★を@に置き換えてご送信下さい)

2022年10月14日

第55回例会(12月例会)のお知らせ

日本アメリカ史学会では以下の要領で第55回例会を予定しております。どうぞ奮ってご参加ください。

合評会 土井智義著『米国の沖縄統治と「外国人」管理:強制送還の系譜』(法政大学出版局、2022年)

日時:2022年12月17日(土)14:00〜17:00
会場:オンライン開催(Zoom)

趣旨
沖縄返還50年を迎えた2022年、沖縄戦後史をめぐる研究成果の発表、図書の出版が相次いだ。なかでも、土井智義氏による著書『米国の沖縄統治と「外国人」管理:強制送還の系譜』は、米国統治時代の沖縄における「非琉球人」管理の実態を、史資料の緻密な検証によって描いた本格的な実証的歴史研究として、注目を集めている。本書は、米国統治のもとで琉球列島が「植民地国家」としての姿をあらわす過程、そのなかで琉球住民/非琉球人の法的地位の画定や強制送還が実施される過程を丁寧に追跡している。その射程は、アメリカにおける戦後アジア冷戦的秩序の構築、日本や周辺地域との人の移動の管理、戦後沖縄を生きた人びとの多様な経験へと広がり、アメリカ史研究に対しても新たな知見を多く与えてくれる。本例会では、著者による本書のねらいや背景についての報告に続き、沖縄現代史、移民史、外交史などの観点からのコメントを通して、本書がいかなる歴史像を切り開くのか、議論したい。

報告:土井智義(明治学院大学)
コメント:山里絹子(琉球大学)、南川文里(同志社大学)、溝口聡(関西外国語大学)
司会:飯島真里子(上智大学)

※参加の手続き及び関係事項
・本例会はオンラインで行います。
・参加希望者は、12月15日(木)までに、参加登録フォームにてお申し込み下さい。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせいたします。
・非会員の方の参加には、会員の紹介が必要です(上記登録サイトをご参照下さい)。

2022年06月09日

第54回例会「歴史実践のなかのアメリカ史-公共史(パブリック・ヒストリー)の可能性を模索する」のお知らせ(スケジュール追記)

日本アメリカ史学会では、以下の要領で第54回例会を予定しております。「歴史実践のなかのアメリカ史-公共史(パブリック・ヒストリー)の可能性を模索する」と題し、 日米双方におけるアメリカ史教育のあり方について、多くの会員のみなさまと議論を深めることができればと思います。参加登録を追加したお知らせを配信いたします。どうぞ奮ってご参加ください。

【日時】2022年7月23日(土)14:00~17:00

【開催方法】ZOOMによるオンライン開催

【参加申し込み方法】こちらのフォームから、7月21日(木)までにお申し込みください。

【プログラム】

14:00―14:15 趣旨説明/司会:池上大祐(琉球大学)
14:15―14:55 (報告30分+簡単な質疑10分)
 報告1:徳原拓哉(神奈川県立横浜国際高校)
 「パブリック・ヒストリーにおける学校教室空間―「歴史総合」の歴史性に着目して―」
14:55―15:35(報告30分+簡単な質疑10分)
 報告2:川上具美(西南学院大学)
 「歴史家をめざす教育ー米国歴史教育の方向性ー」
15:45―16:00
 コメント:貴堂嘉之(一橋大学)
16:00―17:00
 総合討論

【後援】高大連携歴史教育研究会

【趣旨説明】

 2022年度の高校1年生から高等学校新学習指導要領が適用されることとなった。地理歴史科目については、従来の世界史A・Bおよび日本史A・Bが廃止され、歴史総合・世界史探究・日本史探究が新設された。「何を知っているのか」という知識習得のみならず、史資料の読み取りや解釈を通じて「どのように知ったのか」という「歴史的見方・考え方」の習得も、高等学校の歴史教育の現場で重視されるようになっている。まさに高等学校の現場では、新しい歴史教育の方法が模索されている状況にあるといえよう。

 歴史学界においても、『歴史学研究』や『歴史評論』をはじめとして、歴史総合をどのように考えるのか、「探究」とは何を目指すものなのか、という論点を中心としてさまざまな歴史教育実践論文が公表されてきた。そこでは歴史研究者(大学)と歴史教員(高校)との連携構築も模索されており、最近刊行が始まった『岩波講座 世界歴史 第1巻 世界史とは何か』の総論的な位置づけの論説「展望 〈私たちの〉世界史へ」の執筆者が高校教員であることがそのことを裏付けている。

 一方で、新しい歴史教育をめぐる動向は、歴史学の研究成果をどのように社会に還元しうるのか、という面をも考えることを要請する。歴史教科書もその例のひとつになりうるし、他にも、歴史学の成果をもとにした博物館展示、ドキュメンタリー番組、映画、小説などといったさまざまなコンテンツを、歴史学を専門としない一般読者・消費者に発信することも、広く「歴史実践」ないし「公共史(パブリックヒストリー)」の営みとして包摂する議論も近年登場している。アメリカでも、ブラック・ライヴズ・マター運動や「1619プロジェクト」をはじめとする歴史認識を問い直す実践が積み重ねられている。

すでに本学会は、『アメリカ史研究』第31号(2008年)の特集「歴史の現場-教育・研究・運動」や第5回大会(2008年9月)大シンポジウム「世界史教育のなかのアメリカ史」を通じて歴史教育とアメリカ史研究との架橋を試みてきた。今回の7月例会は、これまでの議論や問題関心を受け継ぎ、「歴史実践のなかのアメリカ史-公共史(パブリック・ヒストリー)の可能性を模索する」と題した企画を行う。徳原拓哉氏と川上具美氏には、歴史教育の実践面に力点をおいた内容を報告していただき、貴堂嘉之氏にはアメリカ史研究および歴史教育活動の観点からコメントいただく。総合討論では、歴史に関わる様々な主体を想定した「歴史実践」や「公共史(パブリックヒストリー)」という視点から、今後の歴史教育に、どのような展開可能性が拓かれるのか、自由闊達に議論してみたい。

2022年05月09日

第54回例会「歴史実践のなかのアメリカ史-公共史(パブリック・ヒストリー)の可能性を模索する」のお知らせ

日本アメリカ史学会では、以下の要領で第54回例会を予定しております。「歴史実践のなかのアメリカ史-公共史(パブリック・ヒストリー)の可能性を模索する」と題し、 日米双方におけるアメリカ史教育のあり方について、多くの会員のみなさまと議論を深めることができればと思います。参加登録につきましては、続報でお知らせいたします。どうぞ奮ってご参加ください。


【日時】2022年7月23日(土)14:00~17:00

【開催形式】ZOOMによるオンライン開催

【趣旨】

2022年度の高校1年生から高等学校新学習指導要領が適用されることとなった。地理歴史科目については、従来の世界史A・Bおよび日本史A・Bが廃止され、歴史総合・世界史探究・日本史探究が新設された。「何を知っているのか」という知識習得のみならず、史資料の読み取りや解釈を通じて「どのように知ったのか」という「歴史的見方・考え方」の習得も、高等学校の歴史教育の現場で重視されるようになっている。まさに高等学校の現場では、新しい歴史教育の方法が模索されている状況にあるといえよう。

歴史学界においても、『歴史学研究』や『歴史評論』をはじめとして、歴史総合をどのように考えるのか、「探究」とは何を目指すものなのか、という論点を中心としてさまざまな歴史教育実践論文が公表されてきた。そこでは歴史研究者(大学)と歴史教員(高校)との連携構築も模索されており、最近刊行が始まった『岩波講座 世界歴史 第1巻 世界史とは何か』の総論的な位置づけの論説「展望 〈私たちの〉世界史へ」の執筆者が高校教員であることがそのことを裏付けている。

一方で、このような新しい歴史教育をめぐる動向は、歴史学の研究成果をどのように社会に還元しうるのか、という面をも考えることを要請する。歴史教科書もその例のひとつになりうるし、他にも、歴史学の成果をもとにした博物館展示、ドキュメンタリー番組、映画、小説などといったさまざまなコンテンツを、歴史学を専門としない一般読者・消費者が受け取ることも、広く「歴史実践」ないし「公共史(パブリックヒストリー)」の営みとして包摂する議論も近年登場している。さらに近年のアメリカでも、BLM運動や「1619プロジェクト」をはじめとする歴史認識を問い直す実践が積み重ねられている。

すでに本学会は、『アメリカ史研究』第31号(2008年)の特集「歴史の現場-教育・研究・運動」や第5回大会(2008年9月)大シンポジウム「世界史教育のなかのアメリカ史」を通じて歴史教育とアメリカ史研究との架橋を試みてきた。本7月例会では、それまでの議論内容や問題関心を受け継ぎつつ、「歴史実践のなかのアメリカ史-公共史(パブリック・ヒストリー)の可能性を模索する」(仮)と題した企画を行う。主に、歴史教育の実践面に力点をおいた内容を報告していただき、それをうけてアメリカ史研究者によるコメントや自身の教育研究経験を披露していただくという流れを取りたい。アメリカ(史)を素材としながら、歴史に関わる様々な主体を想定した「歴史実践」や「公共史(パブリックヒストリー)」という視点を今回導入することで、「歴史教育」に関する議論の展開にどのような可能性が拓かれるのか、自由闊達に議論してみたい。


【報告者】

徳原拓哉(神奈川県立横浜国際高校)

川上具美(西南学院大学)

【コメント】

貴堂嘉之(一橋大学)

【総合討論】

*後援:高大連携歴史教育研究会

2022年03月19日

第53回例会(4月例会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会では、以下の要領で第53回例会(修士論文報告会)を予定しております。若手研究者の研究成果をめぐり、多くの会員のみなさまに議論に加わっていただければと思います。年度はじめでご多用のところ恐縮ですが、是非ご参会ください。

日時:2022年4月23日(土)13時00分~17時35分
開催形式:オンライン開催(Zoom)


※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、参加される方は、4月21日(木)までに、こちらのフォームから事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせいたします。

・大学院生以外の非会員の方のご参加には、会員の紹介が必要です。紹介を得られる会員がいらっしゃらない場合は、運営委員会 (office [at] jaah.jp) にお問い合わせください。

・大学院生は、非会員であっても所属の記入のみでご参加いただけます。


【プログラム予定】

13:00~13:05
挨拶・趣旨説明


13:05〜14:05 第1報告
報告者:今井海月(東京大・院)
タイトル:ハワイ音楽と先住民運動――系譜と空間の観点から
コメンテーター:飯島真里子(上智大)


14:15〜15:15 第2報告
報告者:ディナ・ハッサン(東京大・院)
タイトル:「黄人の観た黒人の世界」――20世紀前半における日本人知識人のアメリカ黒人観
コメンテーター:荒木圭子(東海大)


15:25〜16:25 第3報告
報告者:髙橋茜(東京大・院)
タイトル:ニューディール期から第二次世界大戦期のアメリカ南⻄部における農場・食品加工業労働運動――マルチエスニック組合のメキシコ系労働者に着目して
コメンテーター:小田悠生(中央大)


16:35〜17:35 第4報告
報告者:山﨑香織(東京大・院)
タイトル:Rethinking “Human Rights Diplomacy”: U.S.-South Korea Relations under the Carter Administration(「人権外交」再考――カーター政権下の米韓関係)
コメンテーター:伊藤裕子(亜細亜大)

※例会終了後、報告者・参加者との懇談の機会として、30分程度のアフターセッションを予定しています。

※登壇者の所属は2022年2月のものです。

2022年01月12日

第53回例会(修士論文報告会)報告者の募集

会員各位

日本アメリカ史学会では、第53回例会(修士論文報告会)を2022年4月23日(土)に、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえオンラインで開催いたします。

報告資格は、2021年度末に修士号を取得予定の大学院生、ないしは修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方です。

報告を希望される方は、以下の要領で2022年2月28日(月)までにお申し込みください。お送りいただいた修士論文要旨を運営委員会にて選考し、報告の可否についてご連絡いたします。

本学会未入会の方でも、報告申し込みとあわせてご入会いただければ受け付けいたしますので、身近にそのような方がいらっしゃる場合は、ぜひお声をかけていただければと思います。

日本アメリカ史学会運営委員会

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日本アメリカ史学会第53回例会「修士論文報告会」報告者の募集

報告資格:
1) 2021年度末に修士号を取得予定の大学院生
2) 修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方

以下の(1)から(7)の情報を記載したファイルを電子メールに添付し、 2022年2月28日(月)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。ファイル形式の指定はありません。

(1) 氏名
(2) 所属(2021年度のもの)
(3) 連絡先住所
(4) 電話番号
(5) メールアドレス
(6) 修士論文のタイトルと要旨(2,000字以内)
(7) コメンテーターの希望と、その理由(第2希望まで)

お申し込み先:
メール:office★jaah.jp
   (★を@に置き換えてご送信下さい)

2021年11月01日

第52回例会(12月例会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会 第52回例会

合評会 廣部泉著『人種戦争という寓話:黄禍論とアジア主義』(名古屋大学出版会、2017年)、同『黄禍論:百年の系譜』(講談社、2020年)

日時:2021年12月18日(土)14:00~17:00
会場:オンライン開催(Zoom)

趣旨
19世紀末から20世紀前半までの時代、欧米諸国が世界各地での植民地支配を広め、また強化しようとする一方、日本が帝国として立ち現われようとしていた。またアメリカでは1882年の中国人排斥法成立後、ハワイと米国本土で日本人移民・移住者がその数を増していた。このような動向および国際情勢に不安を覚えた一部の欧米人が公論の場で唱えた言説に、「黄禍論」がある。勃興する日本と人口規模の大きい中国をはじめとするアジアの人々が手を結び、欧米と対決するだろうと主張する「黄禍論」は、当時の人種概念の影響もあり、きわめて多くの媒体に登場することになった。だがそれは、戦争を含む国際関係を実際にどこまで左右したのだろうか。「黄禍論」やそこに見られる人種意識と国際政治の絡み合いの程度を見定めることは、現代を対象とする外交史研究の課題の一つである。
廣部泉氏は近年、この問題について大きな研究を続けて発表している。『人種戦争という寓話 黄禍論とアジア主義』では、アジアの民と白人の全面的な人種戦争を恐れる言説が19世紀末期の欧米圏で発生し、20世紀前半までの複数の戦争や、移民をめぐる社会の反応を受けて、国内政治に波及したほか国際政治に影響を及ぼすかと見えたことを論じている。また欧米側の分析にとどまらず、欧米人とアジア人を二項対立的にとらえ、アジア諸国民の連帯を求めるアジア主義という対抗言説が日本で発生したこと、人種を強調するこの言説を抑え込みたい国内政治権力側の意向にもかかわらず、それはやがて政府をも呑み込んだことも、詳細に論じている。続く『黄禍論 百年の系譜』では議論を第二次世界大戦後にも広げ、人種というマーカーにこだわる相互排他的な発言が冷戦期とその後も時論や報道の場に間歇的にあらわれたと論じ、それを前提とした冷静な日米関係の構築を提唱している。いずれも外交政策決定をめぐる政府資料はもちろん、日米の同時代書籍や主要紙誌、さらに国内の地方紙やヨーロッパ・オーストラリアなどの主要紙も渉猟する、膨大な資料調査に基づく研究成果であり、外交史研究であると同時に人種意識研究であって、日米関係史、日米双方の近現代史、人種論、移民史など多方面の研究者にとって、示唆に富んでいる。
今例会ではこの2冊を合評することとし、廣部氏からご研究の意図や工夫をご紹介いただくとともに、現代史・日米関係史の見地から、また黄禍論の表象研究の見地から、3名の評者にコメントしていただく。会員諸氏の活発な議論を期待したい。

報告: 廣部泉(明治大学)
コメント:油井大三郎(東京大学名誉教授・一橋大学名誉教授)
    中嶋啓雄(大阪大学)
    橋本順光(大阪大学)
司会: 飯島真里子(上智大学)

※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、12月11日(土)までに、こちらのフォームから事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせいたします。
・非会員の方の参加には、会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会(officeアットjaah.jp)までお問い合わせ下さい。
・Zoomによる接続・操作の方法については、Zoomのテストミーティングをご参照下さい。

2021年06月01日

第51回例会(7月例会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会 第51回例会「アンテベラム期南部史研究の新解釈」

日時:7月10日(土) 午後2時~5時
媒体:Zoom

企画趣旨
 最近の重要な南部研究においては、アンテベラム期南部の取り上げ方はかつてと大きく異なる。よく知られるとおり、社会史研究は1960年代の社会および学界の動きを受け、綿花プランテーション内における奴隷と奴隷所有者の間の力関係を、心理にも踏み込んで描いた。奴隷の視点に注意を払って掘り下げられたその南部社会像は、アメリカ史像全体の構築にきわめて大きな影響を及ぼしており、高く評価されるべきである。ただ、それら従来の研究はしばしば、南部の奴隷制度を北部の資本主義市場経済と対立するものとして提示しがちだった。また分析空間の面で固定した、静的な印象を与えるきらいがあったといえる。
 これに対し、スヴェン・ベッカート、エドワード・バプティスト、ウォルター・ジョンソンなどの研究は奴隷の経験を大きく取り上げつつ、綿花プランテーションとその外との、空間的な広がりとつながりに焦点をあてている。グローバルな綿花貿易や国内の奴隷売買、また奴隷も含めた物資輸送ルートとしての河川や、商取引の結節点として機能した都市などが取り上げられている。そしてプランテーションの経営や奴隷制度の運用も資本主義の発展に対応しており、それに呼応する暴力や搾取の仕組みが用いられていたとされる。スティーヴン・ハーンによる近年の19世紀通史もニューオーリンズに注目し、南部がそこからどのように地理的・経済的・その他の拡張を構想していたかに注意を促している。これらの新傾向に伴い、これまで統合的な社会像をえがく際にはあまり光が当たらなかった人口集団についても、検討が進んでいる。
 本例会では、このように動的で多様な性格を強調する南部史研究の潮流を踏まえ、それに対応する実証研究を報告いただく。新たな論点を提供いただくほか、新世代の経済史・社会史・文化史としての性格について、またこうした新しい研究が指し示す南部像・また19世紀史像についても議論したい。

報告:
柳生智子(慶応義塾大学)
 「国内奴隷取引ビジネスの再考:奴隷商人資料の分析を中心に」
児玉真希(東京大学)
 「アンテベラム期のニューオーリンズにおける貧困層女性と身体の管理」

コメント:
久田由佳子(愛知県立大学)
鈴木茂(名古屋外国語大学)


※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、7月3日(土)までに、こちらのフォームから事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。
・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会(office@jaah.jp)までお問い合わせください。
・Zoomの接続・操作練習会は開催しません。接続や操作方法を確認したい方は、Zoomのテストミーティングをご利用ください。詳細は以下のサイトをご参照ください(https://support.zoom.us/hc/ja/articles/115002262083

2021年03月22日

第50回例会(4月例会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会では以下の要領で第50回例会(修士論文報告会)を予定しております。 若手研究者の研究成果をめぐり、多くの会員のみなさまに議論に加わっていただければと思います。年度はじめでご多用のところ恐縮ですが、是非ご参会ください。

日時:2021年4月24日(土)13時~17時35分
開催形式:オンライン開催(Zoom)

※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、4月22日(木)までに、こちらのフォーム(https://forms.gle/odbWHGN1sWLC7Hrz5)から事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。

・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。紹介を得られる会員がいらっしゃらない場合は、運営委員会 (office@jaah.jp) にお問い合わせください。


13:00~13:05
挨拶・趣旨説明

13:05〜14:05 第1報告
報告者:藤野雄大(東北学院大)
タイトル:The Reaction of North American Reformed Confessionalism Against Early Nineteenth Century Revivalism (19世紀初期のリヴァイヴァリズムに対する改革派信条主義の反応)
コメンテーター:小檜山ルイ(東京女子大)

14:15〜15:15 第2報告
報告者:﨑山みき (一橋大・院)
タイトル:米化運動における日本人移民女性のための料理教育――アメリカ化運動における移民女性教育の歴史的文脈から
コメンテーター:松本悠子(中央大)

15:25〜16:25 第3報告
報告者:丸山実里(一橋大・院)
タイトル:第一次世界大戦期アメリカにおける「敵性外国人登録」とドイツ系住民――カンザス州を事例に
コメンテーター:中野耕太郎(東京大)

16:35〜17:35 第4報告
報告者:古閑大貴(名古屋大・院)
タイトル:歴史的黒人大学の危機――パフォーマンス・ファンディング政策のインパクト評価
コメンテーター:中村雅子(桜美林大)

※登壇者の所属は2021年2月のものです。

※Zoomの接続・操作練習会は開催いたしません。接続や操作方法を確認したい方は、Zoomのテストミーティングをご利用ください。詳細は以下のサイトをご参照ください(https://support.zoom.us/hc/ja/articles/115002262083

2021年01月19日

第50回例会「修士論文報告会」報告者の募集

会員各位

日本アメリカ史学会では、第50回例会(修士論文報告会)を2021年4月24日(土)に、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえオンラインで開催いたします。

報告資格は、2020年度末に修士号を取得予定の大学院生、ないしは修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方です。

報告を希望される方は、以下の要領で2021年2月28日(日)までにお申し込みください。お送りいただいた修士論文要旨を運営委員会にて選考し、報告の可否についてご連絡いたします。

本学会未入会の方でも、報告申し込みとあわせてご入会いただければ受け付けいたしますので、身近にそのような方がいらっしゃる場合は、ぜひお声をかけていただければと思います。

日本アメリカ史学会運営委員会

---------------------------------記--------------------------------------

日本アメリカ史学会第50回例会「修士論文報告会」報告者の募集

報告資格:
1) 2020年度末に修士号を取得予定の大学院生
2) 修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方

以下の(1)から(7)の情報を記載したファイルを電子メールに添付し、 2021年2月28日(日)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。ファイル形式の指定はありません。

(1) 氏名
(2) 所属(2020年度のもの)
(3) 連絡先住所
(4) 電話番号
(5) メールアドレス
(6) 修士論文のタイトルと要旨(2,000字以内)
(7) コメンテーターの希望と、その理由(第2希望まで)

お申し込み先:
メール:office★jaah.jp
   (★を@に置き換えてご送信下さい)

2020年11月11日

第49回例会(12月例会)開催のお知らせ

【日本アメリカ史学会第49回例会】

「20世紀前半のアメリカ合衆国におけるキリスト教と宗教的多元性と民主主義」
日時:2020年12月19日(土)2:30-5:30 P.M.
会議プラットフォーム:Zoom 

趣旨:
 アメリカ合衆国におけるキリスト教の伝道活動や社会改革運動に関しては、これまで白人プロテスタント宣教師や運動家の活動に焦点が当てられることが多かった。その背景には、主流派プロテスタンティズムが、リベラリズムや共和主義などと並び、アメリカ合衆国の多様な人々を「市民」として統合していく理念の役割を果たしてきたことがある。確かに、移民・非白人文化と結びついた宗教は、「反アメリカ的」要素として排斥されることも少なくなかった。またこうした状況は今なお続いている。そこには「マイノリティ」側の宗教実践を、オルタナティブ(対抗的)な公共圏の創出の試みと捉える、いわゆる「マジョリティ」側の不安や危機感を見て取ることもできるだろう。
 今回のアメリカ史学会の例会では、移民に対する排他的な政策や黒人に対する人種隔離体制が進展した20世紀前半における、移民・黒人を対象とする/によるキリスト教の宗教的実践や思想を取り上げ議論していく。第一報告者の山崎氏はカトリック教会の事例を、第二報告者の黒崎氏は黒人教会の事例を、第三報告者の吉田氏は日系移民プロテスタントの事例をお話いただく。またコメンテーターに藤本氏を迎え、三者の報告をもとに、宗教という情動や親密圏とも密接に連動しかつ公共圏にも影響を及ぼす実践と、アメリカ合衆国の民主主義との関係についても議論していきたい。

報告:
山﨑 由紀 (敬和学園大学)
「世紀転換期のアメリカ・カトリック教会――NCWC設置と存続をめぐる『移民の教会』の諸問題」

黒﨑  真 (神田外国語大学)
「交差する宗教と人種のアイデンティティ――1910~30年代の黒人教会と『カルト』教団」

吉田  亮 (同志社大学)
「20世紀前半期、アメリカ日系移民プロテスタントと『多元的キリスト教』の形成」

コメンテーター:
藤本 龍児 (帝京大学)


※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、12月12日(土)までに、こちらのフォーム〔https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdQKXqrr27dy7ttUhufPmpUiOSisD0OuBJC-u3PYW_5wsvB1w/viewform?usp=sf_link 〕から事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。

・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会 (office@jaah.jp) にお問い合わせください。

・Zoomの接続・操作練習会は開催いたしません。接続や操作方法を確認したい方は、Zoomのテストミーティングをご利用ください。詳細は以下のサイトをご参照ください(https://support.zoom.us/hc/ja/articles/115002262083

2020年10月04日

第48回例会開催のお知らせ(スケジュール追記)

日本アメリカ史学会では2020年10月17日(土)、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、オンラインで第48回例会を開催します。詳細は下記の通りです。皆様にはどうぞ奮ってご参加ください。


日本アメリカ史学会第48回例会

デジタル・ヒストリーとデジタル・コレクションの地平線

2020年10月17日(土) 12時~15時40分
会議プラットフォーム: zoom


趣旨:
 新型コロナウイルス感染の収束が見えないなか、未曽有の事態が「ウイズコロナ」という「新常態」となっている。コロナ以前からデジタル・コレクションの進化/深化は目を見張るものがあるが、その真価を理解し、的確に使いこなすための知識や技術が今までになく求められている。それはいうまでもなく、海外はおろか国内でも移動への自粛が求められるなか、ローカルなアーカイブ等にしかない、またはデジタル化されても公開されていない史料収集に出かけることはかなわなくなっているからである。加えて、この4月以降のオンライン授業の試行錯誤を経て、デジタル・ヒストリーが学生・院生・教員の間の共同作業としてどのような効果を生み出すのか、その効果や課題を問うのに、今ほど絶好のタイミングはないように思われるからである。さらには、本例会の登壇者である山中氏はオンライン環境でおこなわれる、デジタル・ヒストリーの共同研究は、国外にアピールしやすいとの指摘をされている。その意味でも、デジタル・ヒストリーの手法やデジタル・コレクションの在処を踏まえて、「新常態」におけるアウトリーチを含む共同研究の地平線を模索する機会として現在をとらえることが出来るだろう。
 そこで本例会では、研究テーマに合わせてデジタル・コレクションを駆使すべく試行錯誤しているのが、平均的な本学会会員の姿と仮定し、デジタルのスキルをどれほど取り込めるのかについて、このような「新常態」であるからこそ、立ち止まり、学び、それぞれに進化/深化させ、さらには国内・海外へのアウトリーチとして展開させる契機としたい。
 例会ではまず、カリフォルニアと日本を繋ぎ、デジタル・コレクションとアーカイブの進化を進める図書館の専門知実践の立場から、上田薫氏にお話を伺う。アメリカ史からは山中美潮氏、イギリス史から小風尚樹氏に登壇いただき、デジタル・ヒストリーの特徴と課題を紹介していただいたうえで、例えばマッピング、テキスト分析、ネットワーク分析をはじめとする最前線の方法論とそれぞれの研究事例について紹介していただく。
 本学会では、年次大会に続きオンラインでの例会開催となる。コメントは置かず、質疑応答の時間を多く取ることで、初歩から専門的なところまで包含する広がりのある議論を期待したい。


報告:
上田薫 スタンフォード大学フーヴァ―研究所キュレーター(ジャパニーズディアスポラコレクション) 
「デジタル・コレクションの舞台裏と今後の展望: 米国での資料収集、デジタル化のケース・スタディー」

小風尚樹 千葉大学(近代イギリス海事史、デジタル・ヒューマニティーズ、特に財務記録史料のデータモデル構築) 
「Digital Computational Historyの実践:大量のテキストデータを扱う可能性と課題」

山中美潮 同志社大学(アメリカ南部史、黒人教育史、パブリック・ヒストリー、マッピング) 
「アメリカ史とデジタル・マッピング : 人種隔離制度研究の事例から」


司会: 菅(七戸)美弥、笠井俊和

スケジュール:
① 12時 趣旨説明

② 12時05分~13時05分 上田氏報告(質疑応答20分)

③ 13時10分~14時00分 小風氏報告・質疑応答(質疑応答10分)

  14時00分~14時15分 休憩

④ 14時15分~15時05分 山中氏報告・質疑応答(質疑応答10分)

⑤ 15時10分~15時40分 全体の質疑応答


※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、10月10日(土)までに、こちらのフォーム〔 https://forms.gle/6DKDKKY1P1ooXW2k8 〕から事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。

・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会 (office@jaah.jp) にお問い合わせください。

・Zoomの接続・操作練習会は開催いたしません。接続や操作方法を確認したい方は、Zoomのテストミーティングをご利用ください。詳細は以下のサイトをご参照ください(https://support.zoom.us/hc/ja/articles/115002262083

2020年09月13日

第48回例会開催のお知らせ

日本アメリカ史学会では2020年10月17日(土)、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、オンラインで第48回例会を開催します。詳細は下記の通りです。皆様にはどうぞ奮ってご参加ください。


日本アメリカ史学会第48回例会

デジタル・ヒストリーとデジタル・コレクションの地平線

2020年10月17日(土) 12時~15時40分
会議プラットフォーム: zoom


趣旨:
 新型コロナウイルス感染の収束が見えないなか、未曽有の事態が「ウイズコロナ」という「新常態」となっている。コロナ以前からデジタル・コレクションの進化/深化は目を見張るものがあるが、その真価を理解し、的確に使いこなすための知識や技術が今までになく求められている。それはいうまでもなく、海外はおろか国内でも移動への自粛が求められるなか、ローカルなアーカイブ等にしかない、またはデジタル化されても公開されていない史料収集に出かけることはかなわなくなっているからである。加えて、この4月以降のオンライン授業の試行錯誤を経て、デジタル・ヒストリーが学生・院生・教員の間の共同作業としてどのような効果を生み出すのか、その効果や課題を問うのに、今ほど絶好のタイミングはないように思われるからである。さらには、本例会の登壇者である山中氏はオンライン環境でおこなわれる、デジタル・ヒストリーの共同研究は、国外にアピールしやすいとの指摘をされている。その意味でも、デジタル・ヒストリーの手法やデジタル・コレクションの在処を踏まえて、「新常態」におけるアウトリーチを含む共同研究の地平線を模索する機会として現在をとらえることが出来るだろう。
 そこで本例会では、研究テーマに合わせてデジタル・コレクションを駆使すべく試行錯誤しているのが、平均的な本学会会員の姿と仮定し、デジタルのスキルをどれほど取り込めるのかについて、このような「新常態」であるからこそ、立ち止まり、学び、それぞれに進化/深化させ、さらには国内・海外へのアウトリーチとして展開させる契機としたい。
 例会ではまず、カリフォルニアと日本を繋ぎ、デジタル・コレクションとアーカイブの進化を進める図書館の専門知実践の立場から、上田薫氏にお話を伺う。アメリカ史からは山中美潮氏、イギリス史から小風尚樹氏に登壇いただき、デジタル・ヒストリーの特徴と課題を紹介していただいたうえで、例えばマッピング、テキスト分析、ネットワーク分析をはじめとする最前線の方法論とそれぞれの研究事例について紹介していただく。
 本学会では、年次大会に続きオンラインでの例会開催となる。コメントは置かず、質疑応答の時間を多く取ることで、初歩から専門的なところまで包含する広がりのある議論を期待したい。


報告:
上田薫 スタンフォード大学フーヴァ―研究所キュレーター(ジャパニーズディアスポラコレクション)
「デジタル・コレクションの舞台裏と今後の展望: 米国での資料収集、デジタル化のケース・スタディー」

小風尚樹 千葉大学(近代イギリス海事史、デジタル・ヒューマニティーズ、特に財務記録史料のデータモデル構築)
「Digital Computational Historyの実践:大量のテキストデータを扱う可能性と課題」

山中美潮 同志社大学(アメリカ南部史、黒人教育史、パブリック・ヒストリー、マッピング)
「アメリカ史とデジタル・マッピング : 人種隔離制度研究の事例から」


司会: 菅(七戸)美弥、笠井俊和(予定)


※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、10月10日(土)までに、こちらのフォーム〔 https://forms.gle/6DKDKKY1P1ooXW2k8 〕から事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。

・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会 (office@jaah.jp) にお問い合わせください。

・Zoomの接続・操作練習会は開催いたしません。接続や操作方法を確認したい方は、Zoomのテストミーティングをご利用ください。詳細は以下のサイトをご参照ください(https://support.zoom.us/hc/ja/articles/115002262083

2020年05月26日

第48回例会延期のお知らせ

日本アメリカ史学会では7月4日(土)に開催を予定していた第48回例会を、新型コロナウイルス感染防止を重視して延期いたします。会員の皆様にはお詫び申し上げます。
なお、本例会は10月に改めて開催する予定で、現在、日程や開催の形式などについて検討を行っております。決定次第ご案内いたしますので、ご参加を検討いただければ幸いです。

日本アメリカ史学会運営委員会

2020年03月27日

4月例会開催見送りのお知らせ

日本アメリカ史学会では、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大予防の観点から、4月18日(土)に都内で予定していた第47回例会の開催を見送ることといたしました。今後の日程につきましては、感染拡大の状況に応じて判断し、ご連絡差し上げますので、皆様にはご理解の程お願い申し上げます。

2020年01月28日

第47回例会「修士論文報告会」報告者の募集

会員各位

日本アメリカ史学会では、第47回例会(修士論文報告会)を2020年4月18日(土)に東京都内で開催いたします (会場は未定です。決まり次第告知をいたします) 。

報告資格は、2019年度末に修士号を取得予定の大学院生、ないしは修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方です。

報告を希望される方は、以下の要領で2020年2月29日(土)までにお申し込みください。お送りいただいた修士論文要旨を運営委員会にて選考し、報告の可否についてご連絡いたします。

本学会未入会の方でも、報告申し込みとあわせてご入会いただければ受け付けいたしますので、身近にそのような方がいらっしゃる場合は、ぜひお声をかけていただければと思います。

なお、関東以外の地域の会員が報告される場合には、当学会より規定の旅費補助が出ます。

日本アメリカ史学会運営委員会

---------------------------------記--------------------------------------

日本アメリカ史学会第47回例会「修士論文報告会」報告者の募集

報告資格:
1) 2019年度末に修士号を取得予定の大学院生
2) 修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方

以下の(1)から(7)の情報を記載したファイルを電子メールに添付し、 2020年2月29日(土)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。ファイル形式の指定はありません。

1) 氏名
2) 所属(2019年度のもの)
3) 連絡先住所
4) 電話番号
5) メールアドレス
6) 修士論文のタイトルと要旨(2000字以内)
7) コメンテーターの希望と、その理由(第2希望まで)

お申し込み先:
メール:office★jaah.jp
   (★を@に置き換えてご送信下さい)

2019年10月23日

日本アメリカ史学会第46回例会開催のお知らせ

日本アメリカ史学会では、第46回例会を下記の通り開催いたします。師走のお忙しい時期と存じますが、ふるってご参加ください。また例会終了後、会場周辺にて恒例の懇親会(忘年会)を行いますので、こちらも是非ご参加ください。ご参加の方は、以下の懇親会参加フォームよりご登録をお願いいたします。

大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。

日本アメリカ史学会運営委員会

---------------------------------------記------------------------------------------------

合評会 油井大三郎『平和を我らに――越境するベトナム反戦の声』(岩波書店、2019年)
日時:2019年12月14日(土)14:00〜17:30
場所: 法政大学市ヶ谷キャンパス 外濠校舎S306教室
アクセスマップ
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/ichigaya.html
キャンパスマップ
http://www.hosei.ac.jp/documents/NEWS/gaiyo/2018/190110_02.pdf

*校舎の建替工事により、構内の動線が限られています。外濠校舎門(セブンイレブンが目印です)からの入構をお勧めします。

スケジュール:
14:00〜14:10 司会:趣旨説明
14:10〜14:30 本書の紹介:油井大三郎 (一橋大学・東京大学名誉教授)
14:30〜15:30 コメント
佐藤雅哉(一橋大学)
根本雅也(日本学術振興会PD)
大野光明(滋賀県立大学)
15:30〜15:45 休憩
15:45〜17:30 コメントに対する執筆者のリプライおよび全体ディスカッション

懇親会 18:00〜20:00

お手数ですが、懇親会に参加される方は、こちら より12月6日(金)までに登録をお願いいたします(例会のみのご参加の場合、登録不要です)。懇親会費は、当日会場でお支払い頂き、A会員もしくは非会員(一般)5000円、B会員もしくは非会員(院生)3000円程度を予定しています。

*本例会は、 法政大学国際文化学部・国際文化研究科との共催です。

2019年09月25日

第46回例会(12月例会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会では、第46回例会を以下のとおり開催いたしますので、皆さまのご参加をお待ちしております。なお、会場やスケジュールの詳細は未定です。決まり次第改めてお知らせいたします。

日本アメリカ史学会運営委員会

---------------------------------------記-----------------------------------------

合評会 油井大三郎『平和を我らにーー越境するベトナム反戦の声』(岩波書店、2019年)
日時:2019年12月14日(土)午後 (詳細未定)
場所:東京都内を予定(詳細未定)

登壇者:
著者 油井大三郎(一橋大学・東京大学名誉教授)
コメント 佐藤雅哉(一橋大学)
     根本雅也(日本学術振興会PD)
     大野光明(滋賀県立大学)

2019年06月09日

第45回例会開催のお知らせ

日本アメリカ史学会第45回例会開催のお知らせ

日本アメリカ史学会では、第45回例会を下記の通り開催いたします。学期末も近づくお忙しい時期と存じますが、ふるってご参加ください。また例会終了後、会場周辺にて恒例の懇親会を行いますので、こちらも是非ご参加ください。ご参加の方は、以下の懇親会参加フォームよりご登録をお願いいたします。
大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。

日本アメリカ史学会運営委員会

---------------------------------------記------------------------------------------------

合評会 貴堂嘉之『移民国家アメリカの歴史』(岩波書店、2018年)
日時:2019年7月13日(土)14:00〜17:30
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー1095教室
アクセスマップ
https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
キャンパスマップ
https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html

スケジュール:
14:00 - 14:10 司会:趣旨説明
14:10 - 14:30 本書の紹介 :貴堂嘉之(一橋大学)
14:30 - 15:30 コメント
 中野耕太郎(大阪大学)
 今野裕子(亜細亜大学)
 飯島真里子(上智大学)
15:30 - 15:40 休憩
15:40 - 17:30 コメントに対する執筆者のリプライおよび全体ディスカッション

懇親会 18:00〜20:00

お手数ですが、懇親会に参加される方は、こちら より7月5日(金)までに登録をお願いいたします(例会のみのご参加の場合、登録不要です)。懇親会費は、当日会場でお支払い頂き、A会員もしくは非会員(一般)5000円、B会員もしくは非会員(院生)3000円程度を予定しています。

*本例会は、基盤研究C「環太平洋地域マイノリティ史から問い直すアメリカ史」(課題番号18K01047、研究代表者:兼子歩)との共催です。

2019年03月10日

第44回例会・修士論文報告会のお知らせ

日本アメリカ史学会では以下の要領で第44回例会・修士論文報告会を予定しております。 若手研究者の研究成果をめぐり、多くの会員のみなさまに議論に加わっていただければと思います。 年度はじめのご多忙中のところ恐縮ですが、是非ご参会ください。

日時:2019年4月13日(土)14時~17時25分
場所: 〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1 日本女子大学目白キャンパス
アクセスマップ:https://www.jwu.ac.jp/unv/access.html
キャンパスマップ:https://www.jwu.ac.jp/unv/about/building/campusmap.html#anchor_01

第1会場(百年館 201号室)

14:00~14:05
挨拶・趣旨説明

14:05〜15:05
報告者:阿部啓 (筑波大学)
タイトル:"White Methodists and Race Relations in Jackson, Mississippi in the Early 1960s"
コメンテーター:樋口映美(専修大学)

15:15〜16:15
報告者:三間美知太郎(大阪大学)
タイトル:「カントリー・ミュージックにおける白人性構築――大恐慌期アメリカ中西部における人種と音楽」
コメンテーター:藤永康政(日本女子大学)

16:25〜17:25
報告者:中谷可惟(立命館大学)
タイトル: 「ジャズ・アルバムの古典化と批評 ―― Kind of Blue (1959)を例に」
コメンテーター:生井英考(立教大学)

第2会場 (百年館 202号室)

15:15〜16:15 (*開始時間にご注意下さい)
報告者:瀬戸あゆみ(立教大学)
タイトル:「19世紀後半カリフォルニアにおけるスペイン支配の記憶――フニペロ・セラ「聖人化」の過程」
コメンテーター:野口久美子(明治学院大学)

16:25〜17:25
報告者:木村智(東京大学)
タイトル:「19世紀末米国キリスト教の自己意識の変容と「ホワイトネス」――比較神学と万国宗教会議を事例として」
コメンテーター:小檜山ルイ(東京女子大学)


第3会場(百年館203号室)
15:15〜16:15 (*開始時間にご注意下さい)
報告者:中村祥司(東京大学)
タイトル:「アメリカ軍人福祉国家の確立過程に関する準備的一考察(1917-1944年)――第一次世界大戦後における動員解除の失敗から1944年復員兵援護法の成立へ」
コメンテーター:佐藤千登勢(筑波大学)

16:25〜17:25
報告者:齋藤崇治(東京大学)
タイトル:「アメリカ大統領による共同規則制定の活用と議会の迂回」
コメンテーター:松本俊太(名城大学)

(以上敬称略、報告者の所属は2019年2月末のもの)

* なお、会場校の日本女子大学文学部英文学科より、共催のご協力を頂いております

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例会終了後、懇親会を行いますので、是非ご参加ください。大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。

お手数ですが、懇親会に参加される方は、こちらから4月5日(金)までに登録をお願いいたします。懇親会費は、当日会場でお支払い頂き、A会員、もしくは非会員(一般)4500円、B会員、もしくは非会員(院生) 3000円を予定しています(例会のみのご参加の場合、登録不要です。)

2019年01月23日

第44回例会「修士論文報告会」報告者の募集

会員各位

日本アメリカ史学会では、第44回例会(修論報告会)を2019年4月13日(土)に日本女子大学目白キャンパスで開催いたします。

報告資格は、2018年度末に修士号を取得予定の大学院生、ないしは修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方です。

報告を希望される方は、以下の(1)から(7)の情報を記載したファイルを電子メールに添付し、 2019年2月28日(木)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。ファイル形式の指定はありません。 申込者多数の場合は、お送りいただいた修士論文要旨を運営委員会にて選考し、報告者数を限らせて頂きますので、ご希望に添えないこともございます。その点、あらかじめご了承ください。

本学会未入会の方でも、報告申し込みとあわせてご入会いただければ受け付けいたしますので、身近にそのような方がいらっしゃる場合は、ぜひお声をかけていただければと思います。

なお、関東以外の地域の会員が報告される場合には、当学会より規定の旅費補助が出ます。

日本アメリカ史学会運営委員会

---------------------------------記--------------------------------------

日本アメリカ史学会第44回例会「修士論文報告会」報告者の募集

報告資格:
1) 2018年度末に修士号を取得予定の大学院生
2) 修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方

以下の(1)から(7)の情報を記載したファイルを電子メールに添付し、 2019年2月28日(木)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。ファイル形式の指定はありません。

1) 氏名
2) 所属
3) 連絡先
4) 電話番号
5) メールアドレス
6) 修士論文のタイトルと要旨(2000字以内)
7) コメンテーターの希望と、その理由(第2希望まで)

お申し込み先:
メール:office★jaah.jp
   (★を@に置き換えてご送信下さい)

2018年11月17日

日本アメリカ史学会第43回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会第43回例会開催のお知らせ

日本アメリカ史学会では、12月例会(第43回例会)を下記の通り開催いたします。年末のお忙しい時期かと思いますが、ふるってご参加ください。また例会終了後、会場周辺にて恒例の懇親会(忘年会)を行いますので、こちらも是非ご参加ください。懇親会参加フォームを記載しております。こちらから参加受付をいたします。

大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。

日本アメリカ史学会運営委員会

---------------------------------------記------------------------------------------------
テーマ:初期アメリカ史研究の新潮流
日時:2018年12月22日(土)14:00〜17:40
場所:日本女子大学 目白キャンパス 百年館203号室
アクセスマップ:
https://www.jwu.ac.jp/unv/access.html
キャンパスマップ:
https://www.jwu.ac.jp/unv/about/building/campusmap.html#anchor_01

報告
笠井俊和(群馬県立女子大学)「初期アメリカの船員と貿易の社会史」
鰐淵秀一(共立女子大学)「17,18世紀デラウェア渓谷地域における植民と環境:帝国の役割に注目して」(仮)

コメント
小塩和人(上智大学)
高橋均(東京外国語大学)

懇親会 18:00〜20:00

お手数ですが、懇親会に参加される方は、https://goo.gl/forms/dJxZu7zcNEV23HFA3より12月14日(金)までに登録をお願いいたします(例会のみのご参加の場合、登録不要です)。懇親会費は、当日会場でお支払い頂き、A会員もしくは非会員(一般)4500円、B会員もしくは非会員(院生)3000円を予定しています。

*なお、会場校の日本女子大学文学部英文学科より、共催のご協力を頂いております。


2018年07月28日

台風に伴う例会中止のお知らせ

台風に伴う例会中止のお知らせ

2018年7月28日(土)に開催を予定しておりました、アメリカ史学会第42回例会ですが、
台風12号の接近にともなう暴風、豪雨による交通機間の乱れの恐れがありますため、
みなさまの安全を考慮し、やむなく中止とさせて頂きます。

参加予定の皆様におかれましては、直前のご案内となりましたことを、お詫び申し上げます。
今後の例会開催予定につきましては、追って詳細をご連絡いたします。

日本アメリカ史学会運営委員会

2018年07月27日

第42回例会(2018年7月28日)台風に伴う措置について

7月28日(土)14時より開催予定の日本アメリカ史学会第42回例会につきまして、関東への台風接近に関わるご連絡です。

運営委員会では、開催地の豊島区地域に暴風警報が発令されている、もしくは例会開催時間中に暴風警報発令が予見される場合を除き、予定どおり開催することにしております。開催の可否や詳細は、28日の午前8時までに、学会メーリングリストとホームページでお知らせいたします。

なお、開催取りやめとした場合、今後の予定については追ってご連絡いたします。

日本アメリカ史学会運営委員会

2018年03月20日

日本アメリカ史学会第41回例会(修士論文報告会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会では以下の要領で第41回例会・修士論文報告会を予定しております。今年度の報告者は6名、いずれも力作揃いです。年度はじめのご多忙中のところ恐縮ですが、是非ご参会ください。

日時:2018年4月21日(土)14時~17時20分
場所: 〒112-8681 東京都文京区目白台2-8-1 日本女子大学目白キャンパス
アクセスマップ:https://www.jwu.ac.jp/unv/access.html
キャンパスマップ:https://www.jwu.ac.jp/unv/about/building/campusmap.html#anchor_01

第1会場(百年館 203号室)

第1報告 14:00〜15:00
報告者:阿部純 (東北大学大学院国際文化研究科)
タイトル:「過去の『不正』への賠償――アフリカ系アメリカ人から見た日系アメリカ人リドレス運動」
コメンテーター:川島正樹(南山大学)

第2報告 15:10〜16:10
報告者:宮崎早季(一橋大学大学院社会学研究科)
タイトル:"Memories Left in Over Grown Sugar Canes: Re/Un Framing the Misplaced War Time Memory of Japanese Americans in Hawaiʻi"
コメンテーター:山倉明弘(天理大学)

第3報告 16:20〜17:20
報告者:杉渕忠基(一橋大学大学院社会学研究科)
タイトル: 「KKK Report(1872)における証言の現場――テネシー州とサウスカロライナ州を中心に」
コメンテーター:武井寛(岐阜聖徳学園大学)

第2会場 (百年館 204号室)

第1報告 14:00〜15:00
報告者:鎌田皐綾(東京大学大学院総合文化研究科)
タイトル:"The Changing Definition of Illegal Immigrants: History and Legacy of Proposition 187 in California" (不法移民の定義の変容――カリフォルニア州住民提案187 号の歴史と遺産)
コメンテーター:小田悠生(中央大学)

第2報告 15:10〜16:10
報告者:長野悠(明治大学大学院教養デザイン研究科)
タイトル:「 『持続可能な都市 』のジェントリフィケーションと環境正義 ―― オレゴン州ポートランド市の事例研究」
コメンテーター:宮田伊知郎(埼玉大学)

第3報告 16:20〜17:20
報告者:塚田浩幸( 東京外国語大学大学院総合国際学研究科)
タイトル: 「オペチャンカナウの平和的共存への模索」
コメンテーター:佐藤円(大妻女子大学)

(以上敬称略、報告者の所属は2018年2月末のもの)

* なお、会場校の日本女子大学文学部英文学科より、共催のご協力を頂いております

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例会終了後、懇親会を行いますので、こちらも是非ご参加ください。大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。

お手数ですが、懇親会に参加される方は、
こちらから4月13日(金)までに登録をお願いいたします。懇親会費は、当日会場でお支払い頂き、A会員、もしくは非会員(一般)6000円、B会員、もしくは非会員(院生) 5000円を予定しています(例会のみのご参加の場合、登録不要です。)

2018年01月24日

「修士論文報告会」報告者の募集

日本アメリカ史学会では、第41回例会(修論報告会)を2018年4月21日(土)に日本女子大学目白キャンパス(予定)で開催いたします。

報告資格は、2017年度末に修士号を取得予定の大学院生、ないしは修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方です。

報告を希望される方は、下の情報を明記のうえ、電子メールで2018年2月28日(水)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。申込者多数の場合は、お送りいただいた修士論文要旨を運営委員会にて選考し、報告者数を限らせて頂きますので、ご希望に添えないこともございます。その点、あらかじめご了承ください。

本学会未入会の方でも、同時にご入会いただければお申し込みになれますので、身近にそのような大学院生がいらっしゃる場合は、ぜひお声をかけていただければと思います。

なお、関東以外の地域の会員が報告される場合には、当学会より規定の旅費補助が出ます。

日本アメリカ史学会運営委員会

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日本アメリカ史学会第41回例会「修士論文報告会」報告者の募集

報告資格:
1) 2017年度末に修士号を取得予定の大学院生
2) 修士号を取得済みでまだその内容を論文・学会報告などの形で公には発表していない方

以下の情報を明記のうえ、電子メールで2月28日(水)までに「修士論文報告会応募」と題してお申し込みください。

1)氏名
2)所属
3)連絡先
4)電話番号
5)メールアドレス
6)修士論文のタイトルと要旨(2000字以内)
7)希望するコメンテーター(第2希望まで)

お申し込み先:
メール:office★jaah.jp
   (★を@に置き換えてご送信下さい)

2017年11月25日

日本アメリカ史学会第40回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会会員の皆さま

日本アメリカ史学会では、12月例会(第40回例会)を下記の通り開催いたします。
年末のお忙しい時期かと思いますが、ふるってご参加ください。
また例会終了後、恒例の懇親会(忘年会)を行いますので、こちらも是非ご参加ください。
大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。

お手数ですが、懇親会に参加される方は、こちらから、12月1日(金)までに登録
をお願いいたします。懇親会費は、当日会場でお支払い頂き、A会員、もしくは非会員(一般)4500円、B会員、もしくは非会員(院生)3000円を予定しています(例会のみのご参加の場合、登録不要です。)

日本アメリカ史学会運営委員会

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◆合評会
兼子歩・貴堂嘉之編『「ヘイト」の時代のアメリカ史:人種・民族・国籍を考える』(彩流社、2017年)

日時:2016年12月9日(土)13時30分~17時
場所:明治学院大学(白金キャンパス)3号館3203教室
アクセスマップ:http://www.meijigakuin.ac.jp/access/
キャンパスマップ:http://www.meijigakuin.ac.jp/campus/shirokane/

◆スケジュール(敬称略)
13:30~13:40 司会による挨拶
13:40~14:10 本書の紹介 貴堂嘉之(一橋大学)
14:10~15:10 コメント 中村寛(多摩美術大学) 黒川みどり(静岡大学)
休憩10分
15:20~17:00 コメントに対する応答ならびにディスカッション

◆合評会参加予定の『「ヘイト」の時代のアメリカ史』執筆者
石山徳子(明治大学)
梅崎透(フェリス女学院大学)
大森一輝(北海学園大学)
坂下史子(立命館大学)
佐原彩子(大月短期大学)
土田映子(北海道大学)
森川美生(北星学園大学)

2017年06月21日

7月8日(土)日本アメリカ史学会第39回例会のご案内

日本アメリカ史学会会員のみなさま

夏の訪れを感じる今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

以前お知らせしたように、7月8日(土)に日本アメリカ史学会の第39回例会が、関西アメリカ史研究会との共催にて開催されます。

テーマは「『アメリカ外交史」研究の可能性』で、会場は京都大学文学部です。
例会趣旨文、報告者、報告タイトル等は、こちらでご確認ください。

また、会の後には懇親会も開催されます。本件の詳細に関してもこちらをご参照ください。懇親会に出席をご希望のかたは、事前登録が必要です。6月28日(水)までに運営の--ckotsuru(a)gmail.com--へ、「懇親会出席」とのサブジェクトでメールをしていただくよう、重ねてお願い申し上げます。


日本アメリカ史学会運営代表
宮田伊知郎

2017年06月05日

日本アメリカ史学会第39回例会『「アメリカ外交史」研究の可能性』

日本アメリカ史学会会員の皆さま

新緑薫り心地よい今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、来る7月8日(土)に京都大学文学部にて、日本アメリカ史学会第39回例会『「アメリカ外交史」研究の可能性』が関西アメリカ史研究会との共催で開催されます。ふるってご参加ください。

また、こちらのファイルが会場の地図になります。少々わかりにくいところに会場がございます。お確かめのうえ、会場まで足を運んでいただければ幸甚です。


日時: 2017年 7月8日(土) 13:00-17:30
場所:京都大学文学部 第3講義室


「アメリカ外交史」研究の可能性
企画の趣旨:
 「アメリカ外交史」の研究は、その方法論と研究対象の拡大に伴い、多様化が進んでいる。その現状を概観するためのひとつの方法として、分析の枠組みを切り口に、「アメリカ外交史」の研究フィールドを便宜的に3つに分けて整理してみよう。
 「外交史」における最も基本的な主体(アクター)は、国益を追求する「国家」である。アメリカ史の文脈に即すなら、それは連邦政府ということになる。連邦政府は、何を目指し、何に注目し、如何なる決定を行ったのか。そして、どのような行動を通じて、他の「国家」との間に如何なる関係を切り結んだのか。このような問題を検討する研究、すなわち、「国家」や「国家」間関係に焦点を当てる研究が、「アメリカ外交史」の最も基本的なフィールドである。「国家」が「社会」に対して一定の自律性を有するという前提は広く受け入れられているが、同時に、「国家」が「社会」から一定の制約を受け、あるいは「社会」のありようを反映して行動することもまた明らかである。連邦政府はアメリカ社会と如何なる関係を切り結んだのか。あるいは、アメリカの「国家」と「社会」を横断する形で存在する様々な制度はアメリカの対外関係に如何なる影響を及ぼしたのか。このような、「国家」と「社会」の関係に焦点を当てる研究もまた、「アメリカ外交史」のひとつのフィールドである。(念のために付言すれば、「国家」と「社会」の関係の分析は、「外交史」に限らず、ひろく「政治史」が検討すべき課題のひとつである。そのような意味で、「アメリカ外交史」の研究は「アメリカ政治史」の研究とも重なり合う。)そして、アメリカ社会は、外部の世界から孤立して存在しているわけではない。時代や側面によって疎密はあれども、さまざまな主体により構成されるトランスナショナルなネットワークの一部として、アメリカ社会は存在してきた。アメリカ「国家」の行動とアメリカ「社会」のありようは、外部の「国家」と「社会」さらには国際機構などの動向に影響を与えるとともに、その影響を受けて変容してきた。(このインタラクションを一方通行的なものとして捉えるのが、「アメリカ例外論」の陥穽である。)アメリカと外部世界の「国家」や「社会」とのトランスナショナルな相関関係を考察する研究が、さしあたり「アメリカ外交史」の最も大きなフィールドであろう。
 これら3つの研究フィールドは相互補完的な関係にある。それらの間に上下関係や対立関係を措定すべきではないし、それゆえ、「アメリカ外交史」研究が何れかのフィールドに集中すべきであると主張することも、あるいは個別研究が3つのフィールドすべてを包含すべきであると主張することも、正当であるとは思われない。大切なことは、ほかのフィールドの存在を念頭に置き、ほかのフィールドとの接合や相関の可能性を想定しながら、堅実な個別研究を積み重ねていくことであろう。
 今回の共催例会の3本の個別報告は、分析対象が異なるのみならず、主たる焦点を当てるフィールドも異なるものとなるであろう。高原報告は「国家」に、藤岡報告は「国家」と「社会」の関係に、佐藤報告はトランスナショナルな関係に、それぞれ主たる焦点を当てることになると思われる。それぞれの研究は「アメリカ外交史」全体の中でどのように位置づけられるのか、そして、それぞれが立脚するフィールドは他のフィールドとどのように接合できるのか。具体的な研究成果を踏まえた上で、このような問題を議論することを通じて、本共催例会が、堅実でありながら、視野の広い、そして開かれた「アメリカ外交史」研究を前進させるひとつのステップとなることを期待する。


報告:
高原秀介 氏 (京都産業大学)
「ウィルソン政権の対ロシア出兵政策」

藤岡真樹 氏 (京都大学大学院人間・環境学研究科非常勤講師)
「近代化論の形成と米国の世界認識の変容」

佐藤雅哉 氏 (東京大学大学院総合文化研究科付属アメリカ太平洋地域研究センター
特任研究員)
「アメリカン・フェミニストのアラブ・イスラエル紛争――国連女性年会議を中心に」

討論者
倉科一希 氏(広島市立大学)
志田淳二郎 氏 (中央大学)


懇親会: 18:00-20:00
会場: レストラン「カンフォーラ」 (京都大学正門入って西側すぐ)
会費:
・一般(予定): 6,000円
・大学院生等 : 3,000円


懇親会にご出席の方は、6月28日(水)までに運営の--ckotsuru(a)gmail.com--まで、「懇親会出席」とのサブジェクトでメールをしていただければ幸いです。日本アメリカ史学会とあわせて関西アメリカ史研究会にご所属のかたは、いずれか一方の担当に懇親会出席の旨お伝えください。


以上、よろしくお願い申し上げます。京都にてお目にかかるのを楽しみにしております。


日本アメリカ史学会運営代表
宮田伊知郎

2017年03月17日

日本アメリカ史学会第38回例会 「修士論文報告会」の開催に関して

日本アメリカ史学会会員の皆様

一雨ごとに暖かさのます今日この頃、皆様いかがおすごしでしょうか。さて、日本アメリカ史学会では以下の要領で第38回例会・修士論文報告会を予定しております。報告者は5名――大変興味ぶかいテーマがそろっております。年度はじめのご多忙中のところ恐縮ですが、是非ご参会ください。


-----------------------------------------記---------------------------------------------------

日時:4月15日(土)午後2時~午後5時30分
場所:青山学院女子短期大学
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4丁目4−2
アクセスマップ:http://www.luce.aoyama.ac.jp/access/

第1会場 N204教室

第1報告 14:00- 15:00
報告者:吉田晋也(一橋大学社会学研究科)
タイトル:「20世紀転換期中国系アメリカ人二世のトランスナショナル・ポリティクス―革新主義期アメリカと清末民初中国の間で」
コメンテーター:南川文里(立命館大学)

第2報告 15:10- 16:10
報告者:竹田安裕子(東京大学総合文化研究科)
タイトル:「朝鮮戦争における日系アメリカ人―日本と朝鮮での従軍経験から見る日系二世のエスニック・アイデンティティ」
コメンテーター:高田馨里(大妻女子大学)


第2会場 N205教室

第1報告 14:00- 15:00
報告者:安河内恵介(同志社大学文学研究科)
タイトル:"Racist or Pragmatist?: Thomas Jefferson’s Response to the Haitian
Revolution, 1791-1809"
コメンテーター:鈴木周太郎(鶴見大学)

第2報告 15:10- 16:10
報告者:松本智憲(京都大学人間・環境学研究科)
タイトル:「20世紀初頭テキサス州における人種間連帯―社会主義者トマス・ヒッキーの農民運動を中心に」
コメンテーター:戸田山祐(早稲田大学)

第3報告 16:20-17:20
報告者:河村真実(神戸大学法学研究科)
タイトル:「リベラルな多文化主義における権利論の再構成―アラン・パッテンを手掛かりに」
コメンテーター:増井志津代(上智大学)
(以上敬称略、所属は2017年4月からのもの)

-----------------------------------------以上---------------------------------------------------

日本アメリカ史学会運営委員会

2016年12月07日

第37回例会(合評会)のお知らせ

日本アメリカ史学会では、12月例会(第37回例会)を下記の通り開催いたします。
年末のお忙しい時期かと思いますが、ふるってご参加ください。
また例会終了後、恒例の懇親会(忘年会)を行いますので、こちらも是非ご参加ください。
大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。
お手数ですが、懇親会に参加される方は、以下のサイトから、12月12日(月)までに登録
をお願いいたします。(例会のみのご参加の場合、登録不要です。)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfxERfJQnMv4zZuNlw5-HGeizQ0C3Lk8n631y0ckN8BmTdY3Q/viewform


日本アメリカ史学会運営委員会

---------------------------------------記------------------------------------------------
◆合評会
野口久美子『カリフォルニア先住民の歴史――「見えざる民」から「連邦承認部族」へ』(彩流社、2015年)

ヘザー・ウィリアムズ著、樋口映美訳『引き裂かれた家族を求めて――アメリカ黒人と奴隷制』(彩流社、2016年)

日時:2016年12月17日(土)13時~17時
場所:明治学院大学(白金キャンパス)3号館3203教室
アクセスマップ:http://www.meijigakuin.ac.jp/access/
キャンパスマップ:http://www.meijigakuin.ac.jp/campus/shirokane/

◆スケジュール(敬称略)
13:00~13:10 司会による挨拶
13:10~15:00
第一部 野口久美子『カリフォルニア先住民の歴史――「見えざる民」から「連邦承認部族へ」』の著者を囲んで
13:10~13:30 著者より本書の紹介
13:30~14:00 コメント(佐藤円)
14:00~15:00 コメントに対する応答ならびにディスカッション

休憩10分

15:10~17:00 
第二部 ヘザー・A・ウィリアムズ、樋口映美訳『引き裂かれた家族(マイ・ピープル)を求めて――アメリカ黒人と奴隷制』の訳者を囲んで
15:10~15:30 訳者より本書の紹介
15:30~16:00 コメント(和泉真澄)
16:00~17:00 コメントに対する応答ならびにディスカッション


---------------------------------------以上----------------------------------------------

2016年05月07日

日本アメリカ史学会第36回例会 「パネル企画:文化の境界性」

日本アメリカ史学会では、関西アメリカ史研究会、国際政治学会関西例会と共催で、「文化の境界性」と題して、7月の例会を以下の要領で開催いたします。ふるってご参加ください。

日時: 2016年7月9日(土) 14:00~17:30 
会場: 関西大学千里山キャンパス第一学舎5号館E403号室
〈交通アクセス〉    http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/access.html
〈キャンパスマップ〉 http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/mapsenri.html (黄色1-5の建物の4階)

※例会終了後に、関西大学構内のレストランにて懇親会を実施します。会費は飲み物込みで3500円です。ご参加の方は7月2日(土)締め切りで、大津留(ckotsuru(a)kansai-u.ac.jp)までお申し込みください。


報告者:
山本 航平(同志社大学・院)
「19世紀末キーウェストにおけるキューバ人移民コミュニティ
             ――野球と独立運動の関係を中心に」

徳永 悠(京都大学)
「戦前ロサンゼルスにおける日本人移民とメキシコ人移民の相互関係
            ――環太平洋地域を見渡す社会史として」

森山 貴仁(フロリダ州立大学・院)
「1970年代の多文化保守主義とラティーノ」  

討論者: 南川文里(立命館大学) 
     小田悠生(中央大学)

「パネル企画: 文化の境界性」
企画の趣旨:
 移民の国アメリカを構成する人口は近年非常に多様化していますが、その中でも急速に人口比が増しているのがラテン系の人びとです。ヨーロッパとの関係を強く持ちながら発展したアメリカは同時に、隣接あるいは近接するラテン系の国々と複雑な関係を展開してきました。今日アメリカの領土となっている南西部は、19世紀まではメキシコの領土でありました。また、キューバとの関係は冷戦の文脈で注目されがちですが、19世紀からキューバ人はアメリカ社会の中に移民コミュニティを形成してきました。このように、ラテン系の人びとはアメリカ合衆国との間に、あるいはその内側に形成された多様な境界を挟みながら、自らの存在の意味をアメリカ社会に問い続けてきたと言えます。
 本企画では、3名の報告者が、19世紀末から20世紀後半までの時期を対象として、メキシコ系・キューバ系を含むラテン系がエスニシティに基づいて展開した政治・社会運動と、それぞれの時期のアジア系アメリカ人を含む他の民族・文化集団との間で構築された相互関係に着目して歴史的に考察します。その際、ラテン系コミュニティの故国との関わり合いが如何なる影響を及ぼしたのか、ラテン系という集団の境界性がどのように引かれたのか、さらにまた「文化の境界」を透過する集合的なアイデンティティの形成や各集団間の対立・依存・連帯といった諸問題がどのように展開したのかについて、国際情勢との関連性も視野に入れながら考えたいと思います。
     
報告要旨:
山本 航平(同志社大学・院)
「19世紀末キーウェストにおけるキューバ人移民コミュニティ――野球と独立運動の関係を中心に」
 アメリカ合衆国へのキューバ人移民(亡命者)は、第一次キューバ独立戦争(1868-78年)の勃発以降、急激に増加する。現在の合衆国においては、フロリダ州マイアミに最大のキューバ人コミュニティが形成されているが、最初期の移民たちは主に同州キーウェストへと渡った。
 従来の研究において、タバコ産業で栄えたその小島が、キューバ独立運動の過程で重要な役割を担ったことは指摘されている。しかしそれらは、ホセ・マルティのような独立運動の中心人物とキーウェストの関係性や、タバコ労働者たちの労働運動に注目する傾向が強く、コミュニティ内部の文化的側面はほとんど等閑視されてきた。
 上記の問題意識のもと、本報告では野球とキューバ人移民の関係を軸に議論を進めることで、野球がいかにキューバ人のネットワークを構築し、どのような形で独立運動のコンテクストと接合していたのかについて検討したい。

         
徳永 悠(京都大学)
「戦前ロサンゼルスにおける日本人移民とメキシコ人移民の相互関係――環太平洋地域を見渡す社会史として」
 19世紀中頃から現在まで、アジア人とメキシコ人は様々な差別や格差を経験しながら、ロサンゼルス社会の経済的・文化的発展に大きな影響を与えてきた。アジア人移民とメキシコ人移民それぞれについてはすでに数多くの歴史的研究があり、さらに近年、両者の相互関係に関する研究も次第に増えつつある。しかしながら、戦前ロサンゼルスで主要な移民集団として非白人人口の約8割を占めていた日本人移民とメキシコ人移民の相互関係に着目した研究は、言語的制約もあり、一次資料にもとづいた詳細な研究がまだ殆ど為されていない。
 本報告では、アジア人移民とメキシコ人移民の相互関係に関するこれまでの主要な研究を概観した上で、戦前ロサンゼルスで生活した日本人移民とメキシコ人移民の相互関係について理解することが、環太平洋地域という広い枠組みの社会史研究にどのように貢献し、新たにどのような知見を我々に与えてくれるかについて報告する。

森山 貴仁(フロリダ州立大学・院)
「1970年代の多文化保守主義とラティーノ」  
 本報告では、ラティーノを中心に1970年代以降の「多文化保守主義(multicultural conservatism)」について検討する。保守主義運動は白人中産階級を主体とし、移民や、カソリック、人種統合、同性愛者の権利などに対する反発を特徴として、排他性の強い運動とされる。しかし長期的にみると、かつて排外主義の攻撃対象であったカソリックやユダヤ系の一部が1930年代には保守主義に加わったように、保守主義は包摂性も擁している。この包摂の傾向は市民権運動の時代(1954-1965年)以降にもみられ、黒人、女性、同性愛者、ラティーノ、アジア系などから保守主義に参加する者たちが現れた。なぜこうしたマイノリティは、自らが所属する集団に批判的な保守主義を支持するのだろうか。今回の報告は1970年代以降の保守派ラティーノに焦点を当て、とくに宗教の役割について考察したい。


日本アメリカ史学会運営委員会

2016年03月06日

日本アメリカ史学会第35回例会 修士論文報告会のお知らせ

日本アメリカ史学会では、4月例会(第35回例会)を下記の通り開催いたします。例年の通り、4月例会は修士論文の報告会となっております。若手研究者の研究成果をめぐり、多くの会員のみなさまが議論に加わっていただければと思います。


修士論文報告会

日時:2016年4月16日(土)14時〜17時
場所:青山学院女子短期大学 本館3階 第1会議室
<キャンパスへのアクセス>
・渋谷駅東口より徒歩10分 (JR線・東急東横線・東急田園都市線・京王井の頭線・副都心線)
・地下鉄表参道駅B1出口より徒歩5分(銀座線・千代田線・半蔵門線)
http://www.luce.aoyama.ac.jp/access/pdf/access_aoyama.pdf
<青山キャンパス構内配置図> 17番の建物
https://www.aoyamagakuin.jp/access/campusmap.html

報告1
  報告者:石田美香会員(大阪大学)
「アメリカにおける陪審の現代的役割―Ring判決が意味するもの」
  討論者:西山隆行氏(成蹊大学)
 
報告2
  報告者:宗像俊輔会員(一橋大学)
「鉄道がつくったアメリカ―2つの大陸横断鉄道と国民統合」
  討論者:布施将夫会員(京都外国語大学)


日本アメリカ史学会運営委員会

2015年11月02日

第34回例会(合評会)のお知らせ

日本アメリカ史学会では、12月例会(第34回例会)を下記の通り開催いたします。年末のお忙しい時期かと思いますが、ふるってご参加ください。

また例会終了後、恒例の懇親会(忘年会)を行いますので、こちらも是非ご参加ください。大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。

お手数ですが、懇親会に参加される方は、以下のサイトから、12月7日(月)までに登録をお願いいたします。(例会のみのご参加の場合、登録不要です。)
https://docs.google.com/forms/d/1R0uU4-nwiGbl5npUSs3czmMFhEJdumKBXH91gGQ81to/viewform

日本アメリカ史学会運営委員会

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合評会  西田慎・梅﨑透編著『グローバル・ヒストリーとしての「1968年」――世界が揺れた転換点――』ミネルヴァ書房、2015年。

日時:2015年12月12日(土)14時~17時
場所:明治大学駿河台キャンパス リバティタワー 1105教室
JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩約3分
東京メトロ千代田線/新御茶ノ水駅 下車徒歩約5分
都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線/神保町駅 下車徒歩約5分
アクセスマップ http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
キャンパスマップ http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html

報告: 西田 慎(奈良教育大学)
    梅﨑 透(フェリス女学院大学)
討論: チェルシー・センディ・シーダー(明治大学)
    油井 大三郎(東京女子大学)
司会: 大津留(北川)智恵子

共催:科学研究費補助金基盤研究(C)「米国マイノリティ問題の総合的研究:マイノリティ研究と環太平洋的視点のリンケージ」(代表 李里花)



1968年はアメリカ史において大きな変動の時期であるだけではなく、他の地域における変動と共振する側面もありました。世界で同時多発的に起こる政治的また文化的「反抗」「反乱」の契機となったこの年の意味は、アメリカのみを分析対象にしては、図りかねる部分が大きいと言えるでしょう。

今回は、その1968年をまさにグローバル・ヒストリーとして分析した『グローバル・ヒストリーとしての「1968年」――世界が揺れた転換点――』を取り上げ、編著者の西田慎さん、梅﨑透さんに本書のねらいを語っていただきます。60年代を対象にした研究書や概説書は昨今多く出されていますが、この本のなにがそうした研究と異なるのか。「環境運動」や「女性運動」、「第三世界」、「サブカルチャー」、「知の変遷」をトピックに組み入れた意味はなにか。環太平洋を意識した構成をなぜとったのか。どうして映画評を織りまぜるような構成をとったのか。「ポスト1968年」をどう捉えるのか。あらゆる角度からの議論ができると思います。

討論者として、国際的な60年代研究の嚆矢とも言える『越境する60年代』の編者油井大三郎さんと、日本の新左翼運動における女性達について研究するチェルシー・センディ・シーダーさんをお迎えします。会では、まず西田さん、梅﨑さんに本書出版の経緯について話していただき、そのあとに油井さん、シーダーさんからコメントを頂戴します。フロアとの討論をあわせ、本書のもつダイナミックな魅力をさらに引き出せればと願っております。

会の後には、恒例の忘年会も行います。こちらもぜひご参会くださいますよう、お願い申し上げます。

2015年06月01日

第33回例会のご案内

日本アメリカ史学会会員の皆さま

おしらせが大変遅くなりましたが、下記のとおり第33回例会を開催いたします。前期末のお忙しい時期かとは存じますが、今期最後の例会ですのでどうぞ奮ってご出席ください。また、終了後には恒例の懇親会も予定しております。大勢の皆さまのご参加をお待ちしております。

日時:2015年7月11日(土)14:00-17:00
場所:亜細亜大学(JR中央線武蔵境駅下車徒歩12分)5号館2階526教室
アクセスマップ http://www.asia-u.ac.jp/access/map.html

報告:
大八木豪(東京大学)
「第二次世界大戦後のアジア系アメリカ人の国際主義―
冷戦期の日系アメリカ人の(非)国際主義の考察を中心に」

佐藤夏樹(京都大学・講)
「センサスと『ヒスパニック』の境界―1980年センサスを中心に」

コメント:南川文里(立命館大学)

司会:佐原彩子(大月短期大学)

例会趣旨:
 2015年7月例会では、「冷戦期アメリカにおけるエスニック政治・運動と『対外関係』」というテーマで、冷戦期のアジア系アメリカ人やヒスパニックによるエスニック政治および運動と、同時期の合衆国の内政・外交との結びつきについて考察します。冷戦期の国際関係を背景とした移民・短期労働者・難民といった多様な人々の合衆国への流入(または入国に対する規制)が、国内のエスニック集団の「故国」とのかかわりにどのような影響を及ぼしたのか、あるいは出身国や地域の枠組みを越えた集合的なアイデンティティの成立をいかに促したのかといった問題を、実証的な事例分析を通じて問い直したいと考えています。本例会が、移民史やエスニック・ヒストリーとアメリカ政治外交史の接続の可能性についての議論を深める場となれば幸いです。

報告要旨:
大八木豪「第二次世界大戦後のアジア系アメリカ人の国際主義―冷戦期の日系アメリカ人の(非)国際主義の考察を中心に」
 本報告は、最初に、第二次世界大戦後、アジア系アメリカ人がどのようにアジアの人々・国々と関係を結び、アメリカ合衆国の対アジア政策に介入しようとしたのかについて考察した報告者の博士論文の概要と、アメリカ史、エスニック・スタディーズ、そしてアジア系アメリカ人研究にまたがる研究史上の重要性について簡潔に論じる。そして次に、事例研究の一つとして、1950年代における日系アメリカ人と日米関係との関係について議論する。
 アジア系移民、もしくはアジア系アメリカ人と「母国」の関係については、アジア系アメリカ人史研究者が特に第二次世界大戦前の時代に関して盛んに論考してきたが、本報告は戦後期までその射程を広げながら、日系アメリカ人のディアスポラ的な国際主義をめぐる政治に焦点を当てる。より具体的には、1950年代後半に行われた、日本からカリフォルニアに短期農業労働者を導入するプログラムに対して、冷戦の地政学と戦時強制収容の記憶の中で、日系アメリカ人たちがどのような行動を取ったのかを考察する。本報告は、コミュニティ、アメリカ国内、そして国際関係という複数のレベルにまたがる政治的事象を分析することにより、国境の内外をつなぐ視点からアメリカ史やアジア系アメリカ人の経験に検討を加える諸研究と対話しながら、アメリカ史研究とアジア系アメリカ人研究を国際化・トランスナショナル化する動きを加速させようとするものである。

佐藤夏樹「センサスと『ヒスパニック』の境界―1980年センサスを中心に」
 本報告では、ラテンアメリカ系の集団を識別するための質問が初めて設定された1970年センサスから1980年センサスまでの間の議論を検討する。それによって、公的な場において「ヒスパニック」という集団の境界線がどのようにひかれたのか、また集団がどのような存在として定義されていったのか、さらには集団を形成したことで彼らの政治姿勢にどのような変化があったのかを明らかにする。具体的には、「ヒスパニック」と人種・エスニックアイデンティティの問題、非合法移民の問題、そして対ラテンアメリカ外交への関与という三点である。
 これまでの「ヒスパニック史」研究はそのほとんどが、メキシコ系やプエルトリカン、キューバ系などヒスパニックを構成する各集団の歴史を並列するものばかりであり、「ヒスパニック」という枠組みや非合法移民問題に対する各集団の意識の違いなどは触れられてこなかった。しかしながら、1980年代以降のアメリカ社会においてヒスパニックが有力なマイノリティ集団として立ち現われていく際に、その内部でどのような意見の違いが存在し、どのような議論がなされたのかを明らかにすることなしに「ヒスパニック史」を語ることはできないであろう。従って、本報告では「ヒスパニック」が形成されていく際の集団間の意識の違いや対立に注目して論を進めたい。「ヒスパニック」という新たなアイデンティティを獲得することが、そうした違いや対立にどのような影響を与えたのかを明らかにすることによって、「ヒスパニック」の成立をより重層的に描き出すことができるであろう。

2015年03月18日

第32回例会(修士論文報告会)のご案内

日本アメリカ史学会では、第32回例会(修士論文報告会)を下記の要領で開催いたします。新学期開始後間もない時期でお忙しいとは存じますが、どうぞ奮ってご参加ください。また、例会終了後は懇親会を予定しておりますので、そちらへのご参加もお待ちしております。

日時:4月11日(土)14:00~17:10
場所:亜細亜大学(JR中央線武蔵境駅下車徒歩12分)5号館2階523教室
アクセスマップ http://www.asia-u.ac.jp/access/map.html

なお、このたび学生食堂(ASIA PLAZA)が完成し、土曜日も11:00~14:00の時間帯にご利用いただけるようになりました。学生食堂の場所はキャンパスマップをご覧下さい。

スケジュール
第1報告 14:00~14:40(10分休憩)
第2報告 14:50~15:30(10分休憩)
第3報告 15:40~16:20(10分休憩)
第4報告 16:30~17:10

司会:佐藤千登勢(筑波大学)、伊藤裕子(亜細亜大学)

①14:00〜14:40 第1報告(要旨
佐下橋容代(一橋大学・院)
「真珠から見る日米関係―19世紀末から日米開戦までの御木本真珠店の展開」
コメント:土屋智子(日本女子大学)

②14:50〜15:30 第2報告(要旨
尾崎永奈(日本女子大学・院)
「1920年代アメリカ出版文化と " 'outline' books"」
コメント:飯野正子(津田塾大学)

③15:40〜16:20 第3報告 (要旨
加藤智裕(一橋大学・院)
「ケネディ政権期の南アジア政策:1961—63年 
〜南アジアにおける冷戦の激化とインド洋への進出〜」
コメント:小野沢透(京都大学)

④16:30〜17:10 第4報告(要旨
富田蓉佳(東京大学・院)
「死ぬ権利と人間の尊厳―カリフォルニア州自然死法を事例に―」
コメント:小野直子(富山大学)

2014年10月23日

第31回例会のお知らせ

12月例会(第31回例会)では、今年3月に出版された、大森一輝著『アフリカ系アメリカ人という困難-奴隷解放後の黒人知識人と「人種」』(彩流社)の書評会を行います。著者の大森一輝さんにまず自著について語っていただき、その後お二人のコメンテイターにそれぞれのご専門分野からコメントをいただきます。奴隷解放後の黒人知識人たちに焦点をあて、彼らの人生をとおしてこの時代の人種問題を考察した本書について、著者ご本人を囲んで活発な討論ができればと思います。

年末のお忙しい時期かと思いますが、ふるってご参加ください。

日時:2014年12月13日(土)午後2時〜5時
場所:亜細亜大学 5号館526教室 (JR中央線 武蔵境駅下車 徒歩12分)
アクセスマップ http://www.asia-u.ac.jp/access/map.html
キャンパスマップ http://www.asia-u.ac.jp/guide/campus.html


報告:大森一輝(北海学園大学)

コメント:落合明子(同志社大学)
     吉岡宏祐(徳島大学)

司会:藤永康政(山口大学)


なお、例会終了後、恒例の忘年会を行います。こちらの方もぜひご参加ください。

日本アメリカ史学会運営委員会

2014年03月29日

第29会例会「修士論文報告会」のお知らせ

日本アメリカ史学会では、4月例会(修論報告会)を下記の要領で開催いたします。新学期が始まりお忙しい時期かとは存じますが、ぜひご参加ください。また、例会の終了後は懇親会を開きますので、そちらの方もご参加をお待ちしております。

日時:2014年4月12日(土) 午後2時から
場所:亜細亜大学(JR武蔵境下車、徒歩12分) 5号館524、525教室
アクセスマップ http://www.asia-u.ac.jp/access/map.html
キャンパスマップ http://www.asia-u.ac.jp/guide/campus.html


第1報告 14:00~14:50(15分休憩)
第2報告 15:05~15:55(15分休憩) 
第3報告 16:10~17:00


セッションA(524教室)  
司会:伊藤裕子(亜細亜大学)

第一報告
志田淳二郎(中央大学大学院法学研究科)
「CSCEパリサミットの開催と冷戦終結―
 『欧州共通の家』をめぐる大国の行動を手がかりに」
コメンテーター:青野利彦(一橋大学)

第二報告
鈴木俊弘(一橋大学大学院社会学研究科)
「アメリカ合衆国の『記念言説』と北欧系移民の自己形成―
 ニュー・スウェーデン入植記念祭と人種主義」
コメンテーター:山本明代(名古屋市立大学)

第三報告
相川裕亮(慶應大学大学院法学研究科)
「アメリカ保守主義の一側面―パット・ロバートソンを中心に」
コメンテーター:藤本龍児(帝京大学)


セッションB(525教室)  
司会:土屋智子(日本女子大学)

第一報告
内野クリスタル紀美(京都大学大学院人間・環境学研究科)
 “Excavating Shadows: Japanese American Subjectivity and the Geopolitics of
 a Hibakusha Memory”
(面影の発掘―日系アメリカ人の主観性と被爆者の記憶に基づくジオポリテックス)
コメンテーター:川口悠子(法政大学)

第二報告
伊藤友美(津田塾大学大学院文学研究科)
 “Black Beauty Pioneers’ Struggle for Uplifting Black Women: Madam C. J. Walker
 and Marjorie Stewart Joyner”
コメンテーター:岩本裕子(浦和大学) 

第三報告
大賀瑛里子(日本女子大学大学院文学研究科英文学専攻) 
「1960、1970年代のパッツィー・ミンクによる女性の権利獲得のための闘い」
コメンテーター:小檜山ルイ(東京女子大学)

2013年11月21日

第28回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会では12月例会を下記の要領で開催いたします。年末のお忙しい時期かと思いますが、ふるってご参加ください。

12月例会では、今年3月に『アメリカ黒人の歴史―奴隷貿易からオバマ大統領まで―』(中公新書)を出版された上杉忍氏をお招きし、自著について語っていただきます。植民地時代から現代までのアメリカ黒人史を通史として叙述する際の問題点、一般読者を対象とした新書にまとめることの意義、ポスト公民権運動期の評価、アメリカ黒人史研究の現在など、幅広く議論する機会になればと考えております。

日時:2013年12月14日(土)午後2時〜5時
場所:亜細亜大学 5号館526教室 (JR中央線 武蔵境駅下車 徒歩12分)
(以前MLでお知らせした場所とは異なります。ご注意ください。)
アクセスマップ http://www.asia-u.ac.jp/access/map.html
キャンパスマップ http://www.asia-u.ac.jp/guide/campus.html

報告:上杉忍(北海学園大学)

コメント:武井寛(一橋大学)
     菱田幸子(武蔵大学・講)

司会:大森一輝(都留文科大学)

なお、例会終了後、恒例の忘年会を行います。こちらの方もぜひご参加ください。

2013年06月27日

第27回例会「救済の暴力:冷戦期アメリカにおける(不法)移民・難民の事例から」のお知らせ

日本アメリカ史学会では7月例会を下記の要領で開催いたします。学期末のお忙しい時期かと思いますが、ふるってご参加下さい。

アメリカ史学会7月の例会では、「救済の暴力:冷戦期アメリカにおける(不法)移民・難民の事例から」というテーマで、3名の発表者が、戦争花嫁、「不法」移民、インドシナ難民を「救われるべき者」として「救済」しようとする言説・表象や実践が、実際には何を生み出してきたのかを、歴史的に考察します。アメリカ史においてしばしば「善意の行為」と捉えられてきた事例を再検討し、その「救済」や「善意」がもたらした暴力やそうした論理に孕まれていた暴力性の問い直しを試みます。移民・難民研究、冷戦期アメリカ政治文化、人権とアメリカ外交をめぐる研究などの活発化を背景に、具体的な研究報告をふまえて、皆さまとともにさらに議論を深めることができればと考えています。


日時:2013年7月20日(土)午後2時~5時
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1

パネリスト:

土屋智子(日本女子大学)「冷戦期における日本人戦争花嫁の同化:アメリカ占領期に設立された花嫁学校に焦点をあてて」

渡辺暁(山梨大学)「メキシコ・ユカタン州ペト市からカリフォルニアに渡った5001人の『移民』たち」

佐原彩子(東京大学・特任研究員)「『サイゴン・カウボーイズ』によるインドシナ難民救済:道義的責任の継続とその意味の変容」

コメンテーター:山岸敬和(南山大学)

司会:戸田山祐(東京女子大学・兼任講師)


2013年04月03日

第26回例会「修士論文発表会」のお知らせ

4月恒例の「修士論文発表会」を下記のように開催いたします。今回は報告者多数につき
会場を2つに分けております。(当日の都合で報告順は入れ替わることがあります。)
多くの会員のご参加を頂きたく、ご案内申し上げます。

日時:2013年4月20日(土)午後1時30分~5時35分(予定)
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム2&3
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html

第一報告:13:30~14:10、第二報告:14:15~14:55、(20分休憩)、
第三報告:15:15~15:55、第四報告:16:00~16:40、(15分休憩)、
第五報告:16:55~17:35


A

第一報告 
遠藤寛文(東京大学大学院)
「無効宣言論争に見る1830年代アメリカのナショナリズム―
 ヘンリー・クレイにおける妥協と連邦統合論」
コメント 金井光太朗(東京外国語大学)

第二報告 
西岡みなみ(東京大学大学院)
「チャールズ・フィニーと奴隷制廃止運動―
 1830年代における奴隷制廃止運動への北部長老派と会衆派教会の関わり」
コメント 増井志津代(上智大学)

第三報告 
児玉真希(東京大学大学院)
「トマス・ラフィンと「奇妙な人道主義」―
 アンテベラム期のノースカロライナに見る奴隷制擁護論」
コメント 佐々木孝弘(東京外国語大学)

第四報告 
上田貴和子(一橋大学大学院)
「1906年サンフランシスコにおけるチャイナタウン移転計画」
コメント 松原宏之(横浜国立大学)


B

第一報告 
三好文(一橋大学大学院)
「アメリカ赤十字社と「看護師」―第一次世界大戦期を中心に」
コメント 小檜山ルイ(東京女子大学)

第二報告 新井隆(一橋大学大学院)
「グアムにおける戦争の記憶と戦後補償のつながり―先住民チャモロの視点を中心に」
コメント 矢口祐人(東京大学)

第三報告 
高内悠貴(東京大学大学院)
「1970年代カリフォルニアにおけるゲイ解放運動―
 ストーンウォール・ネーション計画にみるマルチ・フロント・ポリティクス」
コメント 兼子歩(明治大学)

第四報告 
北田依利(東京大学大学院)
「Commemorative Street Naming in New York City:
 A Case Study of Michael Griffith Street」
コメント 宮田伊知郎(埼玉大学)

第五報告 
天野由莉(東京大学大学院)
「アメリカ社会におけるサンドマング白人層の受容―1789〜1794年」
コメント 中野勝郎(法政大学)

2012年11月08日

第25回例会「アメリカ史研究の現在を考える」のお知らせ‏

日本アメリカ史学会では、12月の例会を以下の要領で開催いたします。師走のお忙しい時期かとは思いますが、ふるってご参加下さい。

本例会では「アメリカ史研究の現在を考える」というテーマで、4人の方々にアメリカ史研究そのものを歴史の文脈に位置づけて議論していただきます。

主旨は大きく二つあります。一つは、社会史や文化史、政治外交史、思想史などの分野で、ここ数十年のあいだに研究のあり方がどのように変化してきているのかを考察すること。もう一つは、それと関連づけながら、日本におけるアメリカ史研究の歴史を振り返り、そこから将来を展望することです。
アメリカ社会の変容と、研究のあり方にはどのような関連性が見られるのか、その中で、日本のアメリカ研究の特色と言えるものはあるのか、そのような問いの立て方自身に変化はあるのか。
このような問いに向き合い、自由な問題提起をしてもらうことを通じて、皆さんとともにアメリカ史研究の現在(state of the field)を問い直していきたいと考えています。


日時:12月1日(土)午後2時~5時
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1


パネリスト:

遠藤泰生(東京大学)「地域研究の視点から」

増井志津代(上智大学)「初期アメリカ研究の視点から」

藤本博(南山大学)「外交史の視点から」

生井英考(立教大学)「文化史の視点から」


2012年05月29日

第24回例会「包摂と排除:移民をめぐるアメリカ社会運動史」のお知らせ‏

日本アメリカ史学会では7月例会を下記の要領で開催いたします。
本例会では「包摂と排除:移民をめぐるアメリカ社会運動史」と題して、2012年Organization
of American HistoriansにてLouis Pelzer Memorial Awardを受賞された廣田秀孝氏と、2011年Amerasia Journal Lucie Cheng Prizeを獲得された今野裕子氏にご報告いただきます。
ふるってご参加ください。

日時:2012年7月21日(土) 午後1時30分~5時
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1

報告者:廣田秀孝 (Postdoctoral Fellow, History Department, Boston College)
「19世紀マサチューセッツ州における移民制限政策」

今野裕子 (Ph.D., Department of History, University of Southern California)
「包摂の社会史:よき日本人として、またよき在留民として」

コメンテーター:田中きく代 (関西学院大学)、南川文里 (立命館大学)
司会:牧田義也 (日本学術振興会特別研究員)

趣旨:2011年、ウォール街での示威運動を契機として、反戦・経済格差是正を求める抗議活動は瞬く間に全米に拡がった。この全米規模での社会運動は中東諸国の民主化運動とも連動した国際的契機を内包しつつ、ソーシャル・メディアを媒介とする新たな連帯のかたちを示していた。その一方で、合衆国内では「ティーパーティー」のように同じメディアを用いながらもきわめて内向きで保守的な草の根運動が展開しいている。このように社会運動のきわめて現代的な展開がみられるなかで、7月例会ではアメリカ社会運動史における「抗議の伝統」の特質をより良く理解するために、移民を対象とした社会運動の歴史に焦点を当て、社会の外縁に位置づけられた移民諸集団をめぐる包摂と排除の政治力学を考察する。本例会は移民の包摂ないし排除を志向する社会運動が、いずれも抗議の伝統というアメリカ社会の中核的価値に結びつくことで運動の正統性を獲得していったことに注目し、国境を越えた連帯の在り方、その可能性と限界を明らかにしたい。

2012年04月19日

第23回例会(修士論文報告会)のお知らせ

4月恒例の「修士論文報告会」を下記のように開催します。
多くの会員のご参加を頂きたく、ご案内申し上げます。
報告順序が入れ替わっております。ご確認ください。

日時: 2012年 4月21日(土)午後1時~4時
20分
場所: 東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1
京王井の頭線駒場東大前下車
東京大学駒場キャンパスマップ

報告1 13:00-14:00
岳 哈雷(東京大学大学院)
「黒人コミュニティに根を持つコスモポリタン的オバマ
 ―イリノイ州上院議員時代の政治活動を中心に―」
コメント:村田 勝幸(北海道大学)

報告2 14:10-15:10
山田 優理(同志社大学大学院)
"'Reflections': Thelonious Monk in the Discourses of Race"
コメント:生井 英考(立教大学)

報告3 15:20-16:20
立林 奈々子(東京外国語大学大学院)
「‘Explicit Content’
 ―PMRCとレコードラベリング問題にみるアメリカ現代民主主義の課題と展望―」
コメント:竹田 有(奈良教育大学)

2011年10月30日

第22回例会のご案内

日本アメリカ史学会では、「真珠湾70年」と題して、第22回例会を開催いたします。

本例会では、「真珠湾教育ワークショップ」を経て編纂された、矢口祐人・森茂岳雄・中山京子編『真珠湾を語る―歴史・記憶・教育』をとりあげます。編著者のお二方に加え、執筆者の一人であり高校教育の現場でご活躍の先生をパネリストとしてお招きし、「真珠湾70年」をめぐる諸問題を検討します。コメントは、歴史教育と日本史がそれぞれご専門のお二方からいただきます。(なお、『真珠湾を語る』は12月2日刊行予定です。ご希望の方には、例会当日、会場にて出版社より販売いたします。)

例会後は恒例の忘年会も検討しております。お誘い合わせのうえ多数の方々のご参加をいただきたく、以下のとおりご案内申し上げます。


「真珠湾70年―矢口祐人・森茂岳雄・中山京子編『真珠湾を語る―歴史・記憶・教育』(東京大学出版会、2011年)をめぐって」

期日: 12月3日(土) 午後2~5時
会場: 成蹊大学 3号館1階101教室(教室変更の可能性があります)
(大学へのアクセスはこちら

パネリスト:
執筆者
 矢口祐人(東京大学)
 中山京子(帝京大学)
 松澤徹(東京都立国立高等学校)

コメント
 田尻信壹(共立女子大学)
 吉田裕(一橋大学)

2011年04月29日

第21回例会「修士論文報告会」のご案内

新学期も始まり、まだ慌ただしいこの頃、会員のみなさまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。さて、過日より延期されておりました恒例の修士論文報告会を下記のように開催します。場所は、昨年の年次大会の会場となりました東京女子大学となります。多くの会員のご参加を頂きたく、ご案内申し上げます。

期日: 2011年 6月18日(土)午後2時~4時半
今年度は6月の開催です。ご注意下さい。

場所:東京女子大学 24号館 24101教室
最寄り駅は、JR中央線西荻窪駅、JR中央線・井の頭線吉祥寺駅です。
東京女子大学の位置およびキャンパスへの最寄り駅からの地図
東京女子大学キャンパス内の地図

修士論文報告者およびコメンテータは以下の方々です。

報告者(修士課程在籍大学)
「報告タイトル」
/コメンテータ(所属)

大鳥由香子(東京大学)
「人道的救済とアメリカ外交―第一次世界大戦後 のドイツにおける『クェイカーの給食活動』」
/佐々木一惠(法政大学)


加藤民記(立教大学)
「ポーランド問題と国際関係―ポロニア、ウィルソン、パデレフスキ-」
/山本明代(名古屋市立大学)


日本アメリカ史学会運営委員会

2010年10月23日

第20回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会 第20回例会のご案内

研究報告会「人種・歴史・表象」

秋の涼しさを感じる今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。さて、12月例会では、「人種・歴史・表象」と題して、アフリカ系アメリカ人 に焦点を当てて研究を進めてこられたお二人の方に、それぞれが現在取り組まれておられる研究テーマや作業について報告を頂くようお願いしました。 この分野では、現在でも新しい成果が数多く生み出されていますが、そのような活発な動向を背景に、参加者とともに、人種をめぐる具体的な研究報告 から、さらに議論を深めることができればと考えております。また例会後には恒例の忘年会も計画しております。お誘い合わせのうえ、多数の方々のご参加をいただきたく、ご案内申し上げます。

期 日: 2010年12月4日(土)午後2時~5時

会 場: 専修大学神田キャンパス 7号館※(大学院棟)7階 771教室
      ※通常の例会会場とは建物が異なりますので、ご注意ください。
報 告:
坂下史子(関西外国語大学)
「他者の死を扱うということ― 一次史料としてのリンチ写真を例に」
樋口映美(専修大学)
「銀行利用者リストから垣間見える紐帯―サウスサイド(シカゴ1930年)」

コメント:
 貴堂嘉之(一橋大学)
司会: 
 森田麻美(一橋大学(院))
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    神田キャンパスの位置を示す地図
    神田キャンパスへの最寄り駅からの地図
    神田キャンパス内の地図

2010年06月21日

第19回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会 第19回例会のご案内

合評会:有賀夏紀・小檜山ルイ編『アメリカ・ジェンダー史研究入門』

梅雨の時期を迎え、蒸し暑さも感じるようになりましたこの頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。さて、7月例会では、有賀夏紀・小檜山ルイ編『アメリカ・ジェンダー史研究入門』(青木書店、2010年)の合評会を企画しました。編者をお招きするとともに、アメリカ史およびイギリス史の分野からコメントをお願いしました。当日は、活発な議論と意見交換の場になればと希望します。お誘い合わせのうえ、多数の方々のご参加をいただきたく、ご案内申し上げます。

期 日: 2010年7月31日(土)午後2時~5時

会 場: 専修大学神田キャンパス 1号館8階 8A 会議室
最寄り駅は、地下鉄九段下駅、神保町駅、JR水道橋駅です。
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合評会:有賀夏紀・小檜山ルイ編『アメリカ・ジェンダー史研究入門』(青木書店、2010年)』

編者より
有賀夏紀(大正大学・客員)
小檜山ルイ(東京女子大学)

コメント
井野瀬久美惠(甲南大学)
佐々木孝弘(東京外国語大学)

司 会
荒木圭子(東海大学)

2010年03月27日

第18回例会「修士論文報告会」のお知らせ

日本アメリカ史学会 第18回例会(修士論文報告会)のお知らせ

4月恒例の修士論文報告会を下記のように開催します。多くの会員のご参加を頂きたく、ご案内申し上げます。

期日: 2010年 4月17日(土)午後2時~5時
場所: 専修大学神田キャンパス 1号館8階 8A 会議室・8C 会議室
(1号館は一番高い建物です。下記リンクを参照。)
    最寄り駅は、地下鉄九段下駅、神保町駅、JR水道橋駅です。
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    神田キャンパスへの最寄り駅からの地図
    神田キャンパス内の地図


修士論文報告者およびコメンテータは以下の方々です。できるだけ多くの方々にご報告いただくことを主眼としましたので、今回も2つのセッションに分けて開催させて頂きます。報告の順番などは、当日決めさせて頂きます。

・報告者(修士課程在籍大学)/コメンテータ(所属)

伊藤孝治(大阪大学)“An Interpretation of the Strategic Significance of the Bush Doctrine in the Post-Cold War Era”(ポスト冷戦期におけるブッシュ・ドクトリンの戦略的意義に関する一解釈))/加藤朗(桜美林大学)

上 英明(東京大学)「米国・キューバ関係における冷戦の遺産――反カストロ亡命者の政治的台頭とその帰結」/伊藤裕子(亜細亜大学)

佐藤晶子(大阪大学)“A Study on Cohen-Boyer Patent: Road to "Win-Win" Collabo- ration between Universities, Industries and Governments”(コーエン・ボイヤー特許の研究:成功する産学官連携とは)/藤岡真樹(京都大学・院)

壬生真紹(筑波大学)「キッシンジャー外交の地域的視点に関する一考察―対北ベトナム和平交渉とバンカー大使の影響力を事例として―」/佐々木卓也(立教大学)

目黒志帆美(東北大学)「フラ規制法のポリティクス―ハワイ王朝による「近代化」への模索―」/矢口祐人(東京大学)

2009年11月11日

第17回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会 第17回例会のご案内

ワークショップ「いまアメリカ史をどう教えるか」

急に秋らしさを感じるこの頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。さて、12月例会では、「いまアメリカ史をどう教えるか」と題して、3人の方々に、それぞれの職場で担当されている講義について、自由にお話し頂くようお願いしました。どのような内容の講義か、講義において工夫されている点は何か、講義の目的と問題意識は何かなど、研究者としてだけでなく、教育の現場に携わる一員として考えておられる点をご報告頂き、参加者とともに、様々な意見や情報を共有したいと考えています。「ワークショップ」としての例会ですので、是非、参加者も含めた活発な交流の場になればと希望します。また例会後には恒例の忘年会も計画しております。お誘い合わせのうえ、多数の方々のご参加をいただきたく、ご案内申し上げます。

期日: 2009年12月19日(土)午後2時〜5時
会場: 専修大学神田キャンパス 1号館8階 8A 会議室
テーマ: 「いまアメリカ史をどう教えるか」

報告:
豊田真穂(関西大学)
杉山 茂(静岡大学)
小澤卓也(京都産業大学)

司会 中條 献(桜美林大学)

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神田キャンパスの位置を示す地図

神田キャンパスへの最寄り駅からの地図

神田キャンパス内の地図

2009年06月26日

第16回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会 第16回例会のご案内
「アメリカの民間団体と国際政治」

日本アメリカ史学会では、「アメリカの民間団体と国際政治」をテーマとして、アメリカ合衆国が主導権を握った戦後世界、とりわけ太平洋世界を、政府間の問題としてより、むしろ政府間関係と民間レベルの相互関係が切り離しがたく絡み合う側面に注目して考えてみたいと思います。その分野で研究を重ねていらっしゃる4人の方々を一堂にお迎えできる、またとない機会ですので、お誘い合わせのうえ、多数の方々のご参加をいただきたく、ご案内申し上げます。

期日 2009年7月25日(土)午後2時〜5時半
会場 専修大学神田キャンパス 1号館206教室(2階)
*最寄り駅は、地下鉄九段下駅、神保町駅、JR水道橋駅です。
   神田校舎への地図
   神田校舎の中の建物案内   

報告
佐々木豊(相愛大学)「太平洋問題調査会と民際外交—現代的な第二トラック外交との比較の観点から—」
土田哲夫(中央大学)「日中戦争の中国外交と民間団体」
土屋由香(愛媛大学)「アメリカ合衆国の対外情報教育政策の文脈における占領期日本の女子教育改革」

コメント 松田武(大阪大学)
司会 高光佳絵(千葉大学)

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なお、報告者・コメンテーター・司会各氏の研究は次のような近著でもご覧いただけます。

佐々木豊 U. S-Japan Nonprofit Exchanges as Cultural Interaction: The Emerging Role of Nonprofit Organizations as Agents of Cultural Transformation and Transmission (2001)

土田哲夫(共編) 『戦間期の東アジア国際政治』(2007年)

土屋由香(共編) 『文化冷戦の時代−アメリカとアジア』(2009年)

松田武 『戦後日本におけるアメリカのソフト・パワー−半永久的依存の起源—』(2008年)

高光佳絵 『アメリカと戦間期の東アジア』(2008年)

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2009年06月12日

臨時企画『ハーヴェイ・ミルク』上映会

日本アメリカ史学会では、臨時企画「映画のミカタ(仮)」と称して、ドキュメンタリー『ハーヴェイ・ミルク(The Times of Harvey Milk)』(1984)の上映会を開催します。

ゲイであることを公言してサンフランシスコの市政執行委員になったことで知られるハーヴェイ・ミルク。彼を描いて、1984年のアカデミー最優秀長編ドキュメンタリー賞をとった作品です。おりしも、アカデミー主演男優賞をとった映画『ミルク』が好評のうちに公開中でもあります。オバマ就任後のアメリカ社会を横目に、ドキュメンタリーと歴史学との関係について考えるひとつのきっかけになれば幸いです。

日時:2009年6月29日(月)19:00-21:00
場所:専修大学神田キャンパス7号館(大学院棟)8階781教室

企画や会場についての詳しい説明はこちらをご覧下さい

映画についての詳細はこちらをご覧下さい

日本アメリカ史学会運営委員会

2009年03月21日

第15回例会(修士論文報告会)のお知らせ

4月恒例の修士論文報告会を下記のように開催します。

期日:4月18日(土) 午後1時30分〜5時
  【開始時間が最初の投稿時から変更になりました。ご注意下さい

場所:専修大学(神田キャンパス)
   1号館(一番高い建物) 8階 8A会議室・8C会議室
   *最寄り駅は、地下鉄九段下駅、神保町駅、JR水道橋駅です。
   神田校舎への地図
   神田校舎の中の建物案内

修士論文報告者およびコメンテーターは次の方々です。できるだけ多くの方々にご報告いただくことを主眼としましたので、今回も昨年に続き、2つのセッションに分けて開催させて頂きます。報告の順番などは、当日決めさせていただきます。

・報告者(修士課程在籍大学)/コメンテーター(所属)
石原野恵(東京女子大学)「マウントホリヨーク女子セミナリー設立とサウス・ハドリィのコミュニティ—19世紀初頭アメリカにおける女子教育機関の設立過程とその背景」/山内惠(津田塾大学)

久保浩樹(京都大学)「アメリカの対外政策決定過程における議会・政党要因—ケネディ・ジョンソン民主党政権の対外援助政策の事例研究、1961〜1968年」/青野利彦(一橋大学)

下斗米秀之(明治大学)「アメリカ移民政策史に関する一考察—1920年代の企業家団体を軸にして—」/中島醸(千葉商科大学)

奈須健(大阪大学)「日本の対中東外交政策の一考察」/佐々木卓也(立教大学)

平野邦輔(東京大学)"The Shifting Boundary of Minority Identities: The Japanese American Citizens League and Same-Sex Marriage" /高木(北山)眞理子(愛知学院大学)

矢島宏紀(東京大学)「アメリカ革命とロイヤリズム:英国国教会司祭ジョナサン・バウチャの場合」/金井光太朗(東京外国語大学)

2008年11月18日

第14回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会第14回例会のお知らせ

大学祭をむかえるキャンパスが多い頃でしょうか。いかがお過ごしでしょう。

さて、今年度最初の例会には、2007年に『革命期メキシコ・文化概念の生成——ガミオ-ボアズ往復書簡の研究』(新評論)を上梓された大村香苗さんにお越し頂きます。

メキシコ国民国家の生成期に、メキシコと合衆国の人類学者の交流がいかなる化学反応を起こしたのか。こうした論点ひとつをとっても、広く南北アメリカ史への取り組みを標榜する当学会には興味が尽きないかと思います。

当日は、大村さんにご報告をお願いし、メキシコ史の観点から佐藤勘司会員、アメリカ文化研究の観点から丸山雄生会員にコメント頂きます。例会後は、恒例の忘年会もございます。どうぞふるってご参加下さい。

例会:
「メキシコ国民のトランスナショナルな創造:人類学者ガミオ-ボアズ往復書簡から」(仮)

日時:2008年12月20日(土)2時から

会場:専修大学神田校舎1号館13階 13A会議室
http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/campus_info/kanda_campus/index.html

報告者:
大村香苗(カリフォルニア大学ロサンジェルス校・ラテンアメリカ研究センター客員研究員)

コメンテーター:
佐藤勘治(獨協大学)
丸山雄生(一橋大学・院)

司会:伏見岳志(慶應義塾大学)

2008年06月16日

第13回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会第13回例会のお知らせ


早くも6月、みなさまにはお忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。
さて、7月例会 「核とジェンダーの日米比較」は、社会史と外交史の接点を探る試みとして以下のように企画いたしました。異なる切り口で研究されているお二人から安全保障をめぐる日米関係についてご報告をいただきます。みなさま、どうぞお誘い合わせのうえ、ふるってご参加ください。

                 記

テーマ:「核とジェンダーの日米比較─社会史と外交史の接点を探る─」
期日: 2008年7月12日(土)午後2〜5時
会場: 明治大学駿河台キャンパス研究棟4階第一会議室
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
(※リバティタワー3階よりエスカレーターをご利用になり、連絡通路奥のドアをお入りください。)

報告者:
黒崎輝(立教大学兼任講師)
「日本の『非核』化とアメリカ、1954−1963」
秋林こずえ(立命館大学准教授)
「ジェンダー研究から見る在日米軍基地」
コメント: 高田馨里(明治大学兼任講師)
司会: 高光佳絵(千葉大学助教)

2008年03月19日

第12回例会(修士論文報告会)のお知らせ

4月恒例の修士論文報告
会を下記の要領で開催したいと存じますので、お知らせいたします。テーマも多岐にわたり、和やかなムードで刺激的な議論をお楽しみください。

            記
期日: 4月19日(土) 午後2〜5時
場所: 専修大学(神田キャンパス*)
1号館(一番高い建物)
8階8Aおよび8B会議室
  *最寄り駅は、地下鉄九段下駅、神保町駅、JR水道橋駅です。

神田校舎への地図:
http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/campus_info/kanda_campus/index.html

神田校舎の中の建物案内:
http://www.senshu-u.ac.jp/univguide/campus_info/kanda_campus/kanda_camap.html


修士論文報告者およびコメンテーターは次の方々です。できるだけ多くの方々にご報告いただくことを主眼としましたので、今回は2つのセッションに分けて開催させて頂きます。報告
の順番などは、当日決めさせていただきます。

報告者(修士課程在籍大学) (報告者名の50音順)
 ・佐藤雅哉(一橋大学)
   「アメリカ社会における女性平和運動-1961年から1972
   年における『平和のための女性ストライキ』から-」 
    コメント 浅井理恵子 (國學院大學)
 ・地村みゆき(同志社大学)
   「アメリカ西部表象としてのサカジャウィア-1890年代〜19
   05年と現代における『西部』」イメージの考察
    コメント 佐藤 円 (大妻女子大学)
 ・徳田勝一(東京大学)
   「アイルランド系アメリカ人にとっての南北戦争-連邦軍下の
   アイルランド人連隊の記憶から考える-」
    コメント 松本悠子 (中央大学)
 ・服部雅子(東京大学)
   「『原子力時代』の民間防衛政策-トルーマン期アメリカにお
   ける市民教育事業を中心に-」
    コメント 林義勝 (明治大学)
 ・深松亮太(埼玉大学)
   「ポピュリスト運動と『人種』-20世紀転換期アメリカ合衆国
   における国民化のプロセスと『白人支配』-」
    コメント 佐々木孝弘 (東京外国語大学)
 ・布施 哲(防衛大学校) 
   「米国外交政策決定過程における台湾ロビー-李登輝訪米
   ビザ問題を中心に-」
    コメント 加藤公一 (岐阜大学)
 ・箕輪理美(一橋大学) 
   「再建期アメリカにおける結婚制度をめぐるポリティクス-ヴィ
   クトリア・ウッドハルのフリー・ラヴについての考察-」
    コメント 有賀夏紀 (埼玉大学)

2007年10月27日

第11回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会では、12月例会(合評会)を下記の要領で開催いたします。

著者のみなさま(松本悠子氏・南川文里氏・村田勝幸氏)もそろって参加してくださいます。そのうえ気鋭の評者をお二人お迎えし、和やかなムードで刺激的な議論が期待できそうです。こぞってご参加ください。

例会後に忘年会を予定しております。こちらもお楽しみください。
 
               記

合評会:「アイデンティティ・国民化研究の新しい地平」
    ◆評者: 戸田山祐氏、廣部泉氏
    ◆司会: 藤永康政(運営委員会委員)
    ◆期日: 12月1日(土) 午後2時 〜 5時
    ◆場所: 東洋学園大学(本郷キャンパス)1号館3階1304教室
     (東京メトロ丸の内線・都営大江戸線 本郷三丁目駅より徒歩5分
      JR総武線・都営三田線 水道橋駅より徒歩7分)
      *例会会場「1号館」は本郷キャンパスにあります。本郷キャンパス
      にそのままお越しください。本郷キャンパスへの地図は、こちらです
    ◆合評会の対象となる研究書(著者名の50音順)
     松本悠子『創られるアメリカ国民と「他者」—「アメリカ化」時代の
          『シティズンシップ—』(東京大学出版会、2007年)
     南川文里『「日系アメリカ人」の歴史社会学—エスニシティ、人種、
          ナショナリズム—』(彩流社、2007年)
     村田勝幸『<アメリカ人>の境界とラティーノ・エスニシティ—非
          合法移民問題の社会文化史—』(東京大学出版会、2007年)

2007年05月24日

第10回例会のお知らせ

第10回例会を以下の通り開催いたしますので、ふるってご参加ください。

「福祉国家再考〜市民権のジェンダー化・人種化を中心に」

日時:7月7日14時〜
場所:明治大学リバティタワー1084教室(8階)
   
発表者:土屋和代(日本学術振興会、カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院歴史学科)
    「ジョンソン政権下の「貧困との戦い」における住民参加をめぐる政治
      ーー人種、ジェンダー、市民権」

コメンテーター:大辻千恵子(都留文科大学)
        村田勝幸(北海道大学)
司会 ・コメント:佐藤千登勢(筑波大学)

2007年03月23日

第9回例会のお知らせ

第9回例会として「修士論文報告会」を下の通り開催します。

【場所・日時】
場所:専修大学神田校舎(地下鉄・神保町)1号館13階13A会議室
日時:4月21日(土)午後1時 〜 6時 (開始時間が従来の時間より1時間ほど繰り上がっておりますのでご注意ください)

【発表者・発表題目】
牧田義也(一橋大学)
  「20世紀初頭アメリカ合衆国における社会保障思想—
     ニューヨーク市失業者救援運動と連邦職業紹介システム構想の展開—」
   コメンテーター:野村達朗(愛知学院大学)

二瓶マリ子(東京大学)
  「 チカノ・アイデンティティの構築と消費—
     『ズート・スーツ』を中心に」
   コメンテーター: 松本悠子(中央大学)

藤田怜史( 明治大学)
  「原爆投下をめぐる言説
     —『ニューヨークタイムズ』に見るヒロシマ」
   コメンテーター: 中條献(桜美林大学)

宮本佳奈(西南学院大学)
  「冷戦崩壊に伴う日本防衛構想の転換
     —『樋口レポート』が投げ かけたもの」
   コメンテーター:島川雅史(立教女学院短期大学)

溜 和敏(中央大学)
  「クリントン政権の対インド政策
     —エンゲージメン ト強化政策への転換」
   コメンテーター:寺地功次(共立女子大学)

2006年11月02日

第8回例会のお知らせ

第8回例会を、下記の通り開催いたします。 奮ってご参加ください。

日時:12月2日(土)午後2時 ~ 5時

会場:東京大学駒場キャンパス(京王井の頭線・駒場東大前駅)7号館722教室

ベトナム戦争再考ーー『ベトナム戦争のアメリカ』をめぐって
   白井洋子『ベトナム戦争のアメリカーーもう一つのアメリカ史』
                              (刀水書房、2006年)
報告:白井洋子(東京国際大学)
コメント:古田元夫(東京大学) 平田雅巳(名古屋市立大学)
司会:浅井理恵子(国学院大学)

2006年06月08日

第7会例会のお知らせ

第7回例会として、明治大学人文科学研究所と共催で、下の通り合評会を開催します。

日時:7月8日(土)午後1時 ~ 4時

会場:明治大学駿河台キャンパス(JR中央線御茶ノ水駅)
   アカデミーコモン 8階、A9会議室
   (御茶ノ水駅から明大通りを下り、みずほ銀行の右手前方、
    ガラス張り11階建てのビル)

「国民化/国民意識」再考」

樋口映美・中條献 編『歴史のなかの「アメリカ」
         -国民化をめぐる語りと創造』(彩流社、2006年)

コメント:アメリカ合衆国史から 松本悠子(中央大学)
     ラテンアメリカ史から 安村直己(青山学院大学)
     日本近現代史から   大門正克(横浜国立大学)

2006年04月12日

第6回例会のお知らせ

第6回例会として「修士論文報告会」を下の通り開催します。

日 時:4月22日(土)午後1時 ~ 6時

会 場:専修大学神田校舎(地下鉄・神保町)1号館8階8A会議室

発表者・発表題目
1) 市川紘子(東京大学)
  「合衆国の対外文化政策
    ―VOA (Voice of America)の展開と冷戦終結期の対中ラジオ政策に見る
     世界戦略の変容」
   <コメンテーター:大津留(北川)智恵子(関西大学)>

2) 吉岡宏祐(東北大学)
  「アメリカ合衆国におけるアファーマティブ・アクションの現代的展開
     ―カリフォルニア大学の事例を中心に」
  <コメンテーター:中村雅子(桜美林大学)>

3) 戸田山祐(東京大学)
  「戦後期ブラセロ・プログラムの成立
     ―1940年代後半の米墨間交渉を中心に」
  <コメンテーター:庄司啓一(城西大学)>

4) 小瀧陽(一橋大学)
  「アメリカ合衆国における退役軍人政策と福祉国家的制度の展開」
  <コメンテーター:佐藤千登勢(筑波大学)>

5) 徳田有希子(関西学院大学大学院修了、フェリス女学院中高)
  「NPEB (Board of National Popular Education)による女性教師の派遣事業」
  <コメンテーター:久田由佳子(長野県短期大学)>

2005年11月13日

第5回例会のお知らせ

日本アメリカ史学会では、下記の要領で、ミニ・シンポジウム「〈国境〉を問い直す(2)-アメリカ・メキシコ関係史再考」を開催いたします。

7月例会でのカナダ・アメリカ関係史に関する議論を受け、今度は南の〈国境〉の意味を歴史的に問い直す試みです。お忙しい時期とは存じますが、万障お繰り合わせの上、奮ってご参加ください。

日時:12月10日(土)14:00 - 17:30

会場:明治大学駿河台キャンパス(JR中央線御茶ノ水駅)
   アカデミーコモン 8階、A9会議室
    (御茶ノ水駅から明大通りを下り、みずほ銀行の右手前方、
     ガラス張り11階建てのビル)

報 告:水野由美子(名古屋大学)
     「先住民・フロンティア・ボーダーランド
        -スペイン・メキシコ・合衆国による支配の比較分析-」
    佐藤 勘治(獨協大学)
     「国境地域としてのメキシコ北部社会
        -国境線の確立と住民アイデンティティの変容-」

コメンテーター:庄司啓一(城西大学)
        大久保教宏(慶応義塾大学)

司 会:杉山 茂(静岡大学)

共催:明治大学人文科学研究所