第49回例会(12月例会)開催のお知らせ
【日本アメリカ史学会第49回例会】
「20世紀前半のアメリカ合衆国におけるキリスト教と宗教的多元性と民主主義」
日時:2020年12月19日(土)2:30-5:30 P.M.
会議プラットフォーム:Zoom
趣旨:
アメリカ合衆国におけるキリスト教の伝道活動や社会改革運動に関しては、これまで白人プロテスタント宣教師や運動家の活動に焦点が当てられることが多かった。その背景には、主流派プロテスタンティズムが、リベラリズムや共和主義などと並び、アメリカ合衆国の多様な人々を「市民」として統合していく理念の役割を果たしてきたことがある。確かに、移民・非白人文化と結びついた宗教は、「反アメリカ的」要素として排斥されることも少なくなかった。またこうした状況は今なお続いている。そこには「マイノリティ」側の宗教実践を、オルタナティブ(対抗的)な公共圏の創出の試みと捉える、いわゆる「マジョリティ」側の不安や危機感を見て取ることもできるだろう。
今回のアメリカ史学会の例会では、移民に対する排他的な政策や黒人に対する人種隔離体制が進展した20世紀前半における、移民・黒人を対象とする/によるキリスト教の宗教的実践や思想を取り上げ議論していく。第一報告者の山崎氏はカトリック教会の事例を、第二報告者の黒崎氏は黒人教会の事例を、第三報告者の吉田氏は日系移民プロテスタントの事例をお話いただく。またコメンテーターに藤本氏を迎え、三者の報告をもとに、宗教という情動や親密圏とも密接に連動しかつ公共圏にも影響を及ぼす実践と、アメリカ合衆国の民主主義との関係についても議論していきたい。
報告:
山﨑 由紀 (敬和学園大学)
「世紀転換期のアメリカ・カトリック教会――NCWC設置と存続をめぐる『移民の教会』の諸問題」
黒﨑 真 (神田外国語大学)
「交差する宗教と人種のアイデンティティ――1910~30年代の黒人教会と『カルト』教団」
吉田 亮 (同志社大学)
「20世紀前半期、アメリカ日系移民プロテスタントと『多元的キリスト教』の形成」
コメンテーター:
藤本 龍児 (帝京大学)
※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、12月12日(土)までに、こちらのフォーム〔https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdQKXqrr27dy7ttUhufPmpUiOSisD0OuBJC-u3PYW_5wsvB1w/viewform?usp=sf_link 〕から事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。
・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会 (office@jaah.jp) にお問い合わせください。
・Zoomの接続・操作練習会は開催いたしません。接続や操作方法を確認したい方は、Zoomのテストミーティングをご利用ください。詳細は以下のサイトをご参照ください(https://support.zoom.us/hc/ja/articles/115002262083)