日本アメリカ史学会第58回例会(12月2日)開催のお知らせ
日本アメリカ史学会会員各位
日本アメリカ史学会は、以下の要領で第58回例会(12月例会)「合評会 長史隆『「地球社会」時代の日米関係―「友好的競争」から「同盟」へ
1970-1980年』(有志舎、2022年)」を開催いたします。
著者からの報告と分野の異なる3人の方からコメントを受け、その後会員のみなさまと議論を深めることができればと思います。どうぞ奮ってご参加ください。
日時:2023年12月2日(土)14:00~17:00
開催形式:オンライン開催(Zoom)
プログラム:
14:00-14:10
司会挨拶/趣旨説明:野口久美子(明治学院大学)、南修平(専修大学)
14:10-14:40
報告:長史隆(広島市立大学)
14:40-15:00
コメント①:森口(土屋)由香(京都大学)
15:00-15:20
コメント②:小阪裕城(釧路公立大学)
15:20-15:40
コメント③:井上史(早稲田大学)
15:40-15:55
休憩
15:55-17:00
質疑応答およびディスカッション
趣旨
アメリカ合衆国の外交史・対外関係史研究において、1970年代は近年注目されている時期の一つである。東西陣営間のデタントが進み、冷戦が変容したこの時期は、以前から研究が進んできた。しかし近年の研究は、従来のように冷戦や安全保障に焦点を当てていない。むしろ、今日にも共通するグローバルな問題、すなわち人権や環境、国境を超える経済活動のような問題に注目する傾向が強い。
1970年代の外交史・対外関係史研究におけるこの新たな潮流は、しかしながら、同時期の日米関係の研究には必ずしも反映されてこなかった。日本の経済成長を踏まえ、国際的な経済関係に注目する研究はあるものの、経済以外のグローバルな問題を取り上げた研究は依然として少ない。1970年代の日米関係についてはむしろ、同盟の制度化のような安全保障関係に関する研究が今なお多い。
長史隆氏の著書『「地球社会」時代の日米関係―「友好的競争」から「同盟」へ
1970-1980年』は、グローバルな問題に注目する研究動向を踏まえ、1970年代の日米関係を新たな視点から再検討する、日本語による重要な試みの一つである。本例会では、まず著者から本書のねらいや背景について報告をお願いしたうえで、文化外交、国際的な規範、沖縄などの観点からのコメントを通して、本書の位置づけを議論したい。
※参加手続き及び関係事項
・参加される方は、11月30日(木)までに、こちらのフォームから事前登録をお願いいたします。接続先URLは、参加登録をされた方に後日お知らせします。
https://forms.gle/BuDuUkQw5A9AvVfQ9
・非会員の方のご参加には会員の紹介が必要です。詳細は運営委員会(office [at]
jaah.jp)までお問い合わせください。