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2024年05月 アーカイブ

2024年05月09日

第59回例会(修士論文報告会)の記録

日本アメリカ史学会会員のみなさま

2024年4月に開催されました第59回例会の記録をアップロードいたしました。
ファイルは【こちら】からダウンロードできます。

日本アメリカ史学会運営委員会

第60回例会(7月例会)開催のお知らせ

日本アメリカ史学会会員のみなさま

日本アメリカ史学会では、「アファーマティブ・アクションの歴史的再検討」をテーマとして、第60回例会(7月例会)を同志社大学今出川キャンパスにて開催します。会場となる教室や当日のスケジュールなどの詳細につきましては、決まり次第改めてお知らせいたします。なお、本例会は、関西アメリカ史研究会主催の特別セミナー(日本アメリカ史学会共催)としても実施されます。奮ってご参加ください。
また、例会終了後は懇親会を開催する予定にしており、現在準備を進めています。こちらも詳細が決まり次第お知らせいたします。

※例会の開催日が祇園祭の期間と重なっており、宿泊施設等の混雑および高騰が予想されます。参加をお考えの方は、早めの準備をご検討ください

テーマ: アファーマティブ・アクションの歴史的再検討
開催形式:対面方式
日時:7月20日(土)14時~17時
場所:同志社大学(今出川キャンパス) ※教室については6月以降決定

プログラム
<司会>
藤田怜史(岐阜市立女子短期大学)
<報告>(仮タイトル・報告順は未定)
南川文里(同志社大学)
「歴史としてのアファーマティブ・アクション―「はじまりから終わりまで」の語り方」
吉岡宏祐(徳島大学)
「アファーマティブ・アクション擁護論の内実―企業と大学による議論の分析を中心として」
北美幸(北九州市立大学)
「アファーマティブ・アクションと「割当」―ユダヤ系の視点から」
<コメント>
大森一輝(北海学園大学)

趣旨
2023年6月29日、ハーバード大学およびノースキャロライナ大学のアファーマティブ・アクション(積極的差別解消策)が、連邦最高裁において違憲と判断された。また同年には、アファーマティブ・アクションについての最初の最高裁判決である「カリフォルニア大学理事会対バッキ」判決(1978年)から45年を経た。この間、アファーマティブ・アクションは平等/不平等をめぐる政治的論点であり続け、また、エスニック・グループ間関係に軋轢を生んできたが、その実施の論拠は、アフリカ系に対する過去の差別の補償から学生集団の「多様性」の維持へと変化し、定着しつつあった。
 日本以上に学歴偏重主義、資格証明書主義の傾向の強いアメリカ合衆国において、高等教育はマイノリティの社会的上昇の階梯として大きな意味をもち、人種や性別、出自によらず能力の高い者が成功を手にできる「平等」な世界を創り出すものとされてきた。しかし、実際には、マイケル・サンデルが『実力も運のうち―能力主義は正義か?』(原題:The Tyranny of Merit: What's Become of the Common Good? London: Penguin Books, 2020)で述べたように、ハーバード大学学生の3分の2が所得規模で上位5分の1にあたる家庭の出身であり、出身家庭が高収入であるほどSAT (大学進学適性試験)の得点も高い。結局のところ、大学に入るための能力(学力)自体が、本人の選択や努力・意志による変更の余地のない環境や属性により決定されるという現状がある。また、卒業生の子弟を優遇する「レガシー制度」は、アフリカ系やアジア系の志願者に不利に作用してきた。
 翻って日本では、2018年に複数の私大医学部において、女子学生や多浪の志願者を不利にする入学者選抜がおこなわれてきたことが明るみに出た。また、「親ガチャ」という言葉が瞬く間に広まったように、生まれた家庭によって人生に大きな格差が生じる社会となっている。他方で、東京工業大学や京都大学での女子枠設定をめぐる議論もある。
 アファーマティブ・アクションは、社会構造に深く根付いた差別をなくすためにはマイノリティとされてきた人々に門戸を開くだけでは不十分であるとの認識に基づいて行われたものであったが、今回、それに対して改めて違憲判決が突きつけられたことは重要な意味を持つだろう。これまでのアファーマティブ・アクションに関する学術研究は規範的・理論的な議論に偏りがちであったが、今回の例会では、その起源や歴史を振り返って検討することで、社会全体を見渡す広い視角からこの問題について考えてみたい。

2024年05月27日

第21回年次大会 自由論題報告の再募集

日本アメリカ史学会会員のみなさま

日本アメリカ史学会では、第21回年次大会を、2024年9月14(土)・15日(日)の2日間、明治学院大学白金キャンパス(東京都港区白金台1-2-37)にて対面で開催いたします。

本大会では、2日目の午前に自由論題セッションを設けます。2日目の自由論題セッションでのご報告を希望される方は、以下の情報を明記のうえ「大会報告応募」と題して、2024年6月9日(日)までに、電子メールでお申し込みください。運営委員会で提出資料を検討し、結果を後日通知いたします。ご希望に添えない場合もありますので、その旨あらかじめご了承ください。

遠隔地から参加する大学院生などのB会費会員で、所属大学等の機関あるいは何らかの学術研究費から旅費の支給または補助を受けることのできない方には、当学会より規定の旅費補助が出ます。

また、現在非会員の方も、ご入会いただければお申込みいただくことができます。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

日本アメリカ史学会運営委員会

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日本アメリカ史学会第21回年次大会 自由論題報告の募集

以下の情報を記載したMS Wordファイル(.docx)を電子メールに添付し、「大会報告応募」と題して2024年5月25日(土)までにお申し込みください。
1) 氏名:
2) 所属:
3) 連絡先住所:
4) 電話番号:
5) メールアドレス:
6) 報告タイトル:
7) 報告要旨(1500字程度):
【問題の所在、先行研究との関係、分析の方法、結論のオリジナリティがわかるようにまとめてください。】
8) 文献目録(一次史料+主要二次文献):
9) 関連業績:
10) (遠隔地から参加するB会費会員のみ)旅費補助を希望するか:希望する/希望しない

*お申し込み先:日本アメリカ史学会事務局
 メールアドレス:office★jaah.jp
       (★の部分を@に置き換えて下さい)

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